機材レポート

15年ぶりにカーボン三脚を買い替えた!!『ジッツオ マウンテニアGT3542』

マウンテニアGT3542
ジッツオのカーボン三脚「マウンテニア」シリーズの中で、最も堅牢なシリーズ3の4段タイプ『マウンテニアGT3542』。その耐荷重は、なんと21kg! それでいて、縮長「54cm」という小型設計なので、携行性も良好。

 これまでボクが使ってきた三脚は、強度にこだわりつつ携帯性にも優れていた、4段のカーボン三脚「ジッツオ G1228」である。だが、この三脚が昨年の後半くらいから調子が悪くなっていた。これまでも、ちょくちょく本体部と脚部の開閉が緩くなっていたが、これは取り付け用ナットを締めることで対処していた。…だが、脚の伸縮時に操作するロック用ナットの内部が破損(接着の剥がれか?)したらしく、締め付けても完全にはロックしなくなったのである。う〜ん、これは困った事態になったナァ…。

 そういえば、このカーボン三脚の「ジッツオ G1228」、いつから使ってるんだっけ? かなり前から使っているけど、三脚の購入記録とかは残してないので、正確な購入時期はワカラナイ。そうねえ、10年くらい前かなあ。…なぁんて事を考えていたある日、引き出しに溜まっていた、カメラやレンズの期限切れの保証書や、不要になった取扱説明書などを整理していたら出てきたヨ、この「ジッツオ G1228」の保証書が! なんとまあ、1999年ですって!? バリバリの20世紀じゃないのヨ!!(笑) そうか〜、15年も使ってきたか。

 もう、このあたりで引退させてもイイんじゃないかな?

 そういう思いが湧いてきたので、年末に新しい三脚を買うことにした。強度と携帯性のバランスを考えると、タイプはまた”4段カーボン三脚”になるかな。でも、今回買うのは「ジッツオ」じゃなくてもイイや。高価なのは分かってるから(笑)。スリックか、ベルボンか? そういえば、ジッツオと同系列のマンフロットのカーボン三脚もあるよなっ!

 …でも、カメラ量販店の店頭で、いろいろ”いじり倒した”結果、やっぱジッツオを選ぶ事にしましたわ。まあ、考えてみれば、ずっとジッツオの三脚を使い続けてきたから(写真学校に入学した時から三十数年)、ある意味しょうがないのかも。いちばん感覚的に”しっくり”くるからね。…しかし、昔からよくジッツオ買ってたよなあ。まあ、今より経済的に余裕があったんだろうけど。

 えーえー、覚悟しましたヨ! 脚だけで”10万円超コース”ですよねっ!! あーっ、何売って資金作るかなぁ!? …と、半ばヤケになりつつ(笑)、新たな”ジッツオの4段カーボン三脚”の購入を決意した年の瀬であった。

◆ ◆ ◆

 そして、購入したのは『ジッツオ マウンテニアGT3542』。1年近く前にリニューアルされた、カーボン三脚「マウンテニア」シリーズに属する製品である。マウンテニアには、軽量・コンパクトな「シリーズ0」から、最も堅牢な「シリーズ3」までラインナップされている。ボクが選んだ「GT3542」は、堅牢さがウリのシリーズ3で、一段目脚径が「32.9mm」と太いのも特徴である。

 ちなみに、この”新マウンテニアシリーズ三脚”の主な特長は以下の通り…。剛性が飛躍的に向上、新開発の脚チューブ「カーボンエグザクト」の採用、本体部形状/センターポールロック機構の新設計、進化した脚ロック「Gロックウルトラ」、グランドレベルセット機構の刷新、新設計の開脚角度セレクター、など。いやぁ〜、かなり進化してますナァ〜って、その前のマウンテニアは知らないけど(笑)。まあ、三脚って、カメラのように頻繁に買い替えるモノじゃないと思うから、どうしても”製品知識の空洞化”は起きちゃうのよね。ボクはカメラ関連の新製品レポートをやらせてもらってるけど、三脚の新製品レポートってあまりないからねぇ。

 …でもって、今回購入した『マウンテニアGT3542』。いや、ヨイですわ。やっぱ高いだけの事はあるね。剛性や安定感が優れているのは言うまでもなく、脚ロック機構「Gロックウルトラ」や、新設計の開脚角度セレクターとかも、予想以上に使いやすい! …おっと、話が長くなりそうなので、実際の使用レポートはまた今度!!

マウンテニアGT3542
脚部には、従来よりも剛性や安定性が高められる強固な素材、カーボンエグザクト(Carbon eXact)が新採用されている。

マウンテニアGT3542
スムーズかつソフトな操作感が特徴的な、脚ロックシステム「Gロックウルトラ」。このロック機構部は、砂やホコリなどが侵入しにくい構造になっている。

マウンテニアGT3542
脚部をすべて伸ばした状態(センターポールは伸ばさない)。この際の脚部の全高は134cm。ちなみに、これまで使ってきた「G1228」より脚径が太いので(特に最下段あたり)、伸ばしきった状態でも外観面での”ひ弱さ”は感じられない。