テレコン装着時の画質比較 (280mm時)
■FE 70-200mm F2.8 GM OSS II + 1.4×テレコンバーター SEL14TC (F4)
■FE 70-200mm F2.8 GM OSS II + 1.4×テレコンバーター SEL14TC (F5.6)
■FE 70-200mm F2.8 GM OSS + 1.4×テレコンバーター SEL14TC (F4)
■FE 70-200mm F2.8 GM OSS + 1.4×テレコンバーター SEL14TC (F5.6)
■FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (F5.6)
■FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS (F5.6)
■部分拡大
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II + 1.4×テレコンバーター SEL14TC (F4) |
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II + 1.4×テレコンバーター SEL14TC (F5.6) |
FE 70-200mm F2.8 GM OSS + 1.4×テレコンバーター SEL14TC (F4) |
FE 70-200mm F2.8 GM OSS + 1.4×テレコンバーター SEL14TC (F5.6) |
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (F5.6) |
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS (F5.6) |
II型をF5.6まで絞るとキレのある描写に改善する
素の状態では、絞り開放から揺るぎのない解像とコントラストが得られたII型だが、1.4倍テレコンを装着すると、絞り開放で少しハイライトににじみが感じられ、周辺部の画質も少し緩さが出てくる。ただ、並の望遠ズームよりは安定した開放描写で、F5.6まで絞るとコントラストが向上してキレのある描写に改善する。
I型は、絞り開放ではコントラストだけでなく解像も少し緩くなってくるが、F5.6まで絞ればかなりスッキリとした描写になる。参考までに、「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」と「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」の280mm域絞り開放とも比較してみたが、1.4倍テレコンを装着した「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」の絞り開放と比べば、100-400mmや200-600mmが上。ただしF5.6まで絞れば「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」+1.4倍テレコンのほうがキレがある。
テレコン装着時の画質比較 (400mm時)
■FE 70-200mm F2.8 GM OSS II + 2×テレコンバーター SEL20TC (F5.6)
■FE 70-200mm F2.8 GM OSS + 2×テレコンバーター SEL20TC (F5.6)
■FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS (F5.6)
■FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS (F5.6)
■部分拡大
FE 70-200mm F2.8 GM OSS II + 2×テレコンバーター SEL20TC |
FE 70-200mm F2.8 GM OSS + 2×テレコンバーター SEL20TC |
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS |
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS |
400mm以上の超望遠撮影には II型+テレコンは向かない
2倍のテレコンを装着すると、さすがのII型も解像とコントラストが緩くなってきて、金属の反射など高輝度部分ににじみが生じる。「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」や「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」の絞り開放描写と比べると、解像も少し緩くなる。比較的単純な絵柄でコントラストが高い被写体であれば、思ったよりも解像感のある開放描写が得られるケースもあるが、動物の毛並みなど絵柄が細かくコントラストも低めの被写体を高感度で撮影すると、細部がベタッとした描写になりやすい。
2倍テレコン装着は、II型といえども2段ほど絞って使うのでなければ個人的には推奨したくない。I型はハイライトのにじみがかなり目立ってきて、絞り開放はソフトフォーカス効果を狙うのでなければ厳しい描写。ただし2段絞れば使えなくもない描写にはなるが、そこまで絞って2倍テレコンを併用すべきかは疑問だ。400mm以上の超望遠の描写を重視するなら、素直に「FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS」(もしくは「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」) の導入を検討したほうがいいと思う。
※参考価格は記事執筆時点の量販店価格です。