キヤノン RF70-200mm F4 L IS USM
スペック
[マウント] キヤノンRFマウント [最大径×長さ] 約φ83.5×119.0mm [重さ] 約695g [レンズ構成] 11群16枚 [最短撮影距離] 0.6m [最大撮影倍率] 0.28倍 [絞り羽根枚数] 9枚 [フィルター径] φ77mm参考価格 236,500円 (税込)
逆光に輝く桜ににじみは見られない
新宿御苑の大しだれ桜を絞り開放で撮影。ピント位置は後方に枝垂れた枝に咲いている桜の花で、樹の幹は被写界深度外で少しだけぼけているが、コントラストの高い被写体ではないので自然に見える。逆光で光っている花もにじみはほとんどなく、周辺解像の乱れも感じない。
後方の微ボケにほんのわずかなざわつきを感じる
新宿御苑のハチジョウキブシを絞り開放で撮影。ピント面はピクセル等倍でも非常にシャープな描写。後方の微ボケは少しざわつきを感じるが、そこからもう少しぼければ、望遠レンズならではのフワッとしたボケを楽しめる。
ヒヨドリの羽の模様までしっかり解像
残念ながらテレコンには非対応なので、野鳥撮影にはかなり力不足だが、たまたま寒桜を撮影していたらヒヨドリが近くの枝に留まってくれたので、無音の電子シャッターで狙ってみた。ヒヨドリの羽の模様がしっかり解像していて、4500万画素の「EOS R5」ならAPS-Cクロップ撮影するのもありだろう。
AFのスピードは速く、精度も的確
まん延防止等重点措置が解除され、約2か月半ぶりの開園となった多摩動物公園に出掛けたら、3月22日にもかかわらずまさかの雪! となり、待望の雪レッサーを撮影できた。200mmでは少し望遠不足だが、そのぶん、雪が舞っている感を強調できている。AFスピードも速いが、現時点はサーボAF時のフルタイムMF操作には非対応だ。
中望遠マクロ顔負けのアップ撮影ができる
最短撮影距離はズーム全域で60cm。70-200mmクラスのズームレンズの中では抜群の近接撮影能力だ。このカットは前ボケを入れながら、サーボAFで被写体に徐々に近づきながら、最短撮影距離付近で撮影したもの。テレ端直前の望遠域なので、中望遠マクロ顔負けのアップ撮影ができた。
開放F4ズームとしては総合的に美しいボケ描写
公園の植え込みから真っ直ぐ伸びたユキヤナギ。白い花なので軸上色収差があるとすぐにわかるが、絞り開放撮影でもピント面はもちろん、前後のボケにも色づきはなし。周辺部のボケが少しざわつくような崩れ方をしているのが惜しいが、総合的には開放F4のズームとしては美しいと思う。
チューリップの花の筋までしっかり解像
自宅近くの小さな公園に咲いていたチューリップをパチリ。標準ズーム並みにコンパクトなので、持って歩くのが苦にならない。それほどアップで撮影していないのに、チューリップの花びらの葉脈的な筋までしっかり確認できる。前後のボケも自然だ。
後方の枝のボケが少しざわついているがうるさくはない
雪の多摩動物公園で、雪が積もり始めた枯れ木がフォトジェニックだったので、ホワイトバランスを少しブルーにシフトさせて、望遠の狭い画角で切り取ってみた。絞り開放で撮影しているので、画面中央以外の枝は少し微ボケ気味だが、いらだつほどうるさくはない。ピントを合わせた中央エリアは降雪でコントラストは低めながら、シャープな描写が得られている。