昨今、小さくてスリムな高倍率ズームコンパクトが多いが、この『ソニー サイバーショット DSC-HX400V』は、かなり大柄でゴロゴロしたボディである。…が、そのぶん手にして構えた際の安定感は高い。
頻繁に購入したり買い替えたりするワケではないが、な〜んとなく欲しくなって買うことがある”電子ビューファインダー内蔵・高倍率ズームコンパクト”。ここ5年間の当ブログを見返してみる。2011年には「パナソニック LUMIX DMC-FZ28」と「パナソニック LUMIX DMC-FZ38」。2013年には「パナソニック LUMIX DMC-FZ18」。2014年には「オリンパス STYLUS1」と「パナソニック LUMIX DMC-FZ1000」。…ざっと見て、こういったカメラを使ってきた。
そんなボクが、今年(2015年)に購入した”電子ビューファインダー内蔵・高倍率ズームコンパクト”は『ソニー サイバーショット DSC-HX400V』。24〜1200ミリ相当の光学50倍ズーム「ZEISS バリオ・ゾナーT*レンズ」の搭載や、高倍率ズーム時でもブレにくい「2群防振手ブレ補正」の採用などが特長の、高倍率ズームモデルのフラッグシップである。…ぶっちゃけ、値段が手ごろな出物を見つけたから購入したのよね(笑)。
「約2040万画素」という高画素なセンサーを採用しているが、サイズは「1/2.3型」と小さい(いわゆる一般的なコンデジ用のサイズ)。そのため、画質に関しては、ある程度の”割り切り”が必要となる。画素数は同じくらいでも「1.0型」センサーの「DSC-RX10M2」ような画質(細部の質感など)は望めない。あと、現行の高倍率ズームコンパクトの最上位モデルなのに、電子ビューファインダーの仕様が「0.2型・約20.1万ドット相当」と平凡なのも残念。
とはいえ、これ1台で24ミリ相当の広角域から1200ミリ相当の超望遠域までカバーできるのは便利…というか驚異的! 24ミリ、28ミリ、35ミリ、50ミリ、85ミリ、100ミリ、200ミリ、300ミリ、400ミリ、500ミリ、600ミリ、800ミリ、1000ミリ…って、単焦点レンズ何本分だヨ!? ちなみにボクの場合、アスペクト比を4:3から3:2に変更して撮ることが多いので、24-1200ミリ相当じゃなくて「25-1250ミリ相当」になるんだけどね。
ここは鳥取県の中海にある大根島。そこの海岸から、対岸(境港方面)にカメラを向ける…。
◆ソニー サイバーショット DSC-HX400V(25ミリ相当で撮影) プログラムオート F3.2 1/1000秒 WB:オート ISO80
25ミリ相当の広角端から、1250ミリ相当の望遠端までドーンっとズーム! すると、2km以上離れた対岸の先にある「江島大橋」の姿が大きく見えてくる。なお、橋のいちばん上までは3km以上になるかも。
◆ソニー サイバーショット DSC-HX400V(1250ミリ相当で撮影) プログラムオート F6.3 1/400秒 WB:オート ISO80
1250ミリ相当の望遠端に「全画素超解像ズーム」の機能をプラスして、ズドーンっと「2500ミリ相当」の超望遠域に! ちなみ、この橋の通称は「ベタ踏み坂」。軽自動車のCMで話題になった、急勾配がウリ(?)の坂なのだ。
◆ソニー サイバーショット DSC-HX400V(2500ミリ相当で撮影※全画素超解像ズーム) プログラムオート F6.3 1/400秒 WB:オート ISO80
もちろん、画角さえカバーできればイイってモンではない。だけど、これ1台で「引きでも寄りでも何でも来いっ!!」っていう変な安心感や、構えた時の”両手にしっくり収まる感じ”などは、他のタイプにはない魅力的な部分と言えるだろう。…でもまあ、これまでの経験上、このタイプの必要性や使用頻度は、あまり高くないってわかってるんだけどね(苦笑)。