ニコン D800+タムロン SP35ミリ F/1.8 Di VC USD
唐突だけどっ! ズームレンズに対する ” 単焦点レンズのアドバンテージ ” を挙げてみよう。開放F値の明るさ(大口径タイプ)、最大撮影倍率の高さ(マクロレンズ)、さらなる高画質(基準は様々だが)…まあ、こんなところかな?
これらの理由があるため、ズームレンズを常用レンズに選びながらも、単焦点レンズも携行する…という人も多いだろう。そう、たとえ焦点距離が被ってもね。
ボク自身は、以前はマクロレンズを携行することが多かった…。だけど、最近では「今回は花をがっつり撮る!!」という時以外は、大口径タイプのレンズを選ぶことが多くなった。絞り開放付近で大きなボケ効果を得たり、光量に恵まれない状況での手持ち撮影の領域拡大、といったメリットに惹かれるからである。
そんなボクが、最近よく携行して使用しているのが『タムロン SP35ミリ F/1.8 Di VC USD』。マウントはニコン用。35ミリ判フルサイズのD800では準広角(準標準?)レンズとして、APS-CサイズのD7200では標準レンズとして活用できる。そんな汎用性の高いレンズ(焦点距離)だ。
3600万画素オーバーのD800、ローパスフィルターレス仕様の2400万画素機D7200。こういった画質にシビアになるボディで、この「タムロン SP35ミリ F/1.8 Di VC USD」のキレの良い描写が十分に堪能できた。絞り値による画質変動は少ない方だと思うし(開放付近でも変にアマくなることもない)、F5.6〜F8あたりでのシャープでキレの良い描写は「さすがは高性能な単焦点レンズ!」と感心させられる。逆光にも強くて、かなりクリアな描写が得られる。
また、35ミリ判フルサイズのD800で絞り開放付近で使用しても、周辺光量低下があまり気にならない。このあたりも好印象だね(ヴィネットコントロール設定はOFFで)。
鏡筒には、同じような形状のスイッチが2つ並ぶ。上はフォーカススイッチで、下はVC(手ブレ補正機構)スイッチ。
シャッター速度「1/2秒」で手持ち撮影。VC(手ブレ補正機構)をオンとオフに設定し、それぞれ5コマづつ撮影。その中から、最もブレ量の少ないコマを選び、画面の中央付近(正方形の枠内)を切り出してみた。
本製品(と、同シリーズのSP45ミリ F/1.8 Di VC USD)の大きなウリは ” 開放がF2よりも明るい ” レンズでありながら、手ブレ補正機構「VC」を搭載している点である。
「F2より明るいレンズなら、手ブレ補正機構はいらないんじゃない?」と、感じる人もいるだろう。ボク自身も、そういう感じを持っていた。
だけど、実際に使用してみると、けっこう重宝したんだな、コレが。望遠レンズのような明確な効果は感じにくいが(ファインダー画面上での効果)、1/15秒くらいから下(低速)のシャッター速度で何コマも撮影してみると、その ” 手ブレ補正効果 ” が実感できるんだよねー。
◆ニコン D800 タムロン SP35ミリ F/1.8 Di VC USD 絞り優先オート F8 1/125秒 +0.3補正 WB:晴天 ISO100 7360×4912ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
◆ニコン D800 タムロン SP35ミリ F/1.8 Di VC USD 絞り優先オート F1.8 1/2000秒 WB:晴天 ISO100 7360×4912ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
◆ニコン D800 タムロン SP35ミリ F/1.8 Di VC USD 絞り優先オート F8 1/640秒 WB:晴天 ISO100 7360×4912ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
◆ニコン D800 タムロン SP35ミリ F/1.8 Di VC USD 絞り優先オート F1.8 1/100秒 −0.3補正 WB:オート1 ISO100 7360×4912ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)
◆ニコン D800 タムロン SP35ミリ F/1.8 Di VC USD マニュアル F2.8 1/2秒 WB:電球 ISO100 4912×7360ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)