人気の標準ズームレンズ「28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary」と組み合わせて使いたい、コンパクトな大口径超広角ズームレンズ「16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary」がシグマから登場した。ダイナミックな風景からボケを生かした接写まで、超広角域の撮影が思う存分楽しめる。
標準ズームとほぼ同じサイズ感のコンパクトな大口径超広角ズーム
昨年3月、「28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary」の登場で、これに合う超広角ズームが欲しい、と思った方も多いはず。そんな願いに応えるように登場したのが「16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary」だ。
大口径超広角ズームらしくないスマートな外観は、標準ズームの「28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary」とうり二つ。従来、超広角ズームの望遠側は35mmまでが一般的だったが、28mmにとどめることでこのサイズに仕上げられたのだろう。
軽快に持ち歩ける大口径ズームシリーズ
大口径ズームは大きく重く持ち歩くのが億劫になりがちだが、定番のズームレンジから、広角ズームのテレ側と標準ズームのワイド側を見切ることで、高性能で携行しやすいレンズに仕上がった。外観デザインはほぼ同じだ。
画質も使い勝手も良好、超広角撮影を身近にする1本
超広角レンズは多くの製品で前玉の曲率が高く、光学フィルターの装着やフレア対策なども難しかったが、一気に改善された。コンパクトさと併せて、使い勝手の良さが嬉しい。
同社にはArtシリーズの「14-24mm F2.8 DG DN | Art」もあるが、通常持ち歩くなら本レンズのほうが現実的。超広角域の楽しさがより身近になった。
LEDが輝く高速道路の造形を緻密に描く
近年、道路の照明はLEDに置き換わりつつあり、ゴーストに悩まされることが増えた。しかしゴーストは発生せず、細部の描写も良好で、安心して撮影できる。ただし手ブレ補正機構は非搭載だ。
遠近感を生かしたワイドマクロでボケを楽しむ
ボケ量は多くなく、ボケ再現は二の次とされていた超広角レンズであるが、25cmの最短撮影距離まで近づくと、ボケを生かした撮影が楽しめる。ボケ味も悪くなく、積極的に使ってみたくなる。
レンズ前面に光学フィルターを装着できる
72mm径の光学フィルターが使え、PLフィルターやNDフィルターによる作品づくりが楽しめる。2本爪の花形フードは、着脱フィーリングの良さが特筆できる。
重心移動が少ないインナーズームを採用
FLDガラス5枚、非球面レンズ4枚を使う11群16枚の複雑な構成。超広角ズームとしては珍しい、前玉が動かないインナーズームを採用。重心移動が少なく、ジンバル撮影などにも向く。
SIGMA 16-28mm F2.8 DG DN | Contemporary
発売日 2022年6月17日
希望小売価格 140,800円 (税込)
マウント Lマウント、ソニーEマウント
レンズ構成 11群16枚
絞り羽根 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 25cm
最大撮影倍率 1:5.6
フィルター径 φ72mm
最大径×長さ Lマウント φφ77.2×100.6mm、Eマウント φ77.2×102.6mm
質量 450g