ズームレンズでは得られない開放F1.8のボケと、単焦点レンズならではのキレを両立した広角レンズがキヤノンから登場。ハーフマクロにも対応した広角単焦点レンズ「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」の実力をチェックした。
大口径F1.8のボケ表現が楽しめるハーフマクロ対応の広角単焦点レンズ
超広角の「RF16mm F2.8 STM」と準広角の「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」の間を埋める、「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」が登場。広角好きにはたまらない人気の焦点距離だ。
特徴は開放F1.8の大口径を軽量コンパクトに実現していること。24mmの広角でありながらボケを生かした撮影が楽しめる。最短撮影距離0.14m、最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロ撮影も可能。APS-Cサイズセンサー機の「EOS R7」や「EOS R10」と組み合わせれば、大口径の準広角単焦点レンズとして使用できる。
0.5倍のマクロ撮影で大きく柔らかなボケを得る
前玉フォーカスの採用により0.5倍のハーフマクロ撮影を実現している。最短撮影距離は0.14mで、気をつけないと被写体にレンズの影が容易に映り込んでしまう。大きく柔らかなボケ味が魅力のレンズだ。
解像感に優れた緻密な描写が気持ちいい
単焦点レンズは1つの焦点距離に光学特性を注力すればよく、圧倒的な写りを誇る。本レンズも色収差が徹底的に抑えられ、解像感が高く、「EOS R5」の高解像性能を十分に引き出してくれる。
APS-C機にも適したコンパクトサイズを実現
「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」と同等のコンパクトサイズで、重さは約270g。小型軽量のAPS-C機「EOS R7」や「EOS R10」にも適しており、35mm判換算38mm相当の画角が得られる。
幅広い撮影が手軽に楽しめる
レンズ単体で最大5段、ボディ内ISとの協調制御で最大6.5段の手ブレ補正を実現し、光量が厳しいシーンでも安心だ。ギアタイプのSTMによるAFは動画撮影にも適しており、幅広い撮影が手軽に楽しめる広角単焦点レンズに仕上がっている。
画質性能と小型化を両立した最新光学設計
レンズ構成は、UDレンズ1枚、PMo非球面レンズ1枚を含む9群11枚。RFマウントの大口径、ショートバックフォーカスを生かし、光学系の小型軽量化が図られている。
コントロールリングの機能をカスタマイズ
独立したフォーカスリングとコントロールリングを備えている。コントロールリングには絞りやシャッタースピード、露出補正、ISO 感度設定などの機能を割り当てられる。
キヤノン RF24mm F1.8 MACRO IS STM
発売日 2022年8月26日
参考価格 96,800円 (税込)
マウント キヤノンRFマウント
レンズ構成 9群11枚
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.14m
最大撮影倍率 0.5倍
フィルター径 φ52mm
最大径×長さ 約φ74.4×63.1mm
質量 約270g
※本レポートはベータ機を使用しています。参考価格は記事公開時点の量販店価格です。