軽量コンパクトサイズと開放F2.8通しを両立した、APS-Cミラーレス用標準ズームレンズ「SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary」に富士フイルムXマウントが追加された。純正レンズに真っ向勝負ができる大口径標準ズームの登場だ。
人気の大口径標準ズームを待望のXマウントに最適化
APS-Cミラーレス用大口径標準ズームとして人気の「18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary」が、富士フイルムXマウントに対応。今回は「X-T5」と組み合わせて使用したが、実際手にすると、小型軽量で重量バランスが良く、よくぞここまで小さくできたものだと感心させられる。
大口径F2.8からは想像できないサイズ感
APS-Cミラーレス専用設計とはいえ、開放F2.8通しの標準ズームとは思えないほどコンパクトに仕上がっている。フィルターサイズは55mm径、重量もわずか285gだ。
ワイド端に合わせた花形フードが付属する
付属の花形フードを装着。ワイド端に合わせた形状のため、ほかの標準ズームと同様にテレ側の遮光効果は少し厳しい。写真はテレ端50mmまで鏡筒を繰り出した状態。
絞り開放では圧倒的な立体感、近接撮影能力も高い
写りに関しては、Xシステムの収差補正に対応し、カメラで補正できる部分はカメラに任せ、高画質を追求している。ボケ自体はそれほど大きくないが、絞り開放から立体感のある描写は圧倒的。焦点距離による画質の変動も少なく、ズーム全域で良好な描写が得られる。また、最短撮影距離はワイド端12.1cm、テレ端30cmと手軽に近接撮影が楽しめるのもいい。
富士フイルムXマウントに対応するシグマ製レンズは、本レンズで4本目。さらなる展開を期待したい。
合焦部分のキレとナチュラルなボケが印象的
テレ端50mm、絞り開放で撮影。解像感が高く、コントラストも申し分ない。周辺減光は発生しているものの最小限に抑えられている。前ボケはナチュラルな印象だが、APS-Cサイズのためそれほど大きくない。
気持ちのいいボケ味の広角接写が楽しめる
35mm判換算27mm相当となるワイド端で、ほぼ最短撮影距離まで落ち葉に迫って撮影。広角接写らしい背景まで取り込んだ撮影ができる。絞りF4で撮影しているが、素直なボケ味が得られた。
小型軽量化と高画質化を追求した光学設計
特殊低分散ガラス (SLD) 1枚、非球面レンズ3枚を含む10群13枚構成。独自のスーパーマルチレイヤーコートが施され、フレアやゴーストの発生を低減している。
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary Xマウント
発売日 2022年12月2日
希望小売価格 73,150円 (税込)
マウント 富士フイルムXマウント
レンズ構成 10群13枚
絞り羽根 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 12.1cm (ワイド端) / 30cm (テレ端)
最大撮影倍率 1:2.8 (ワイド端) / 1:5 (テレ端)
フィルター径 φ55mm
最大径×長さ φ61.6×76.8mm
質量 285g