機材レポート

キヤノン PowerShot V10 実写レビュー! Vlog撮影で実力チェック

キヤノンからポケットサイズのVlogカメラ「PowerShot V10」が発表された。発売前にお借りすることができたので、ファーストインプレッションをお届けしよう。

PowerShot V10 実写レビュー

スマホライクな操作ができる縦型デザイン

コンパクトな縦型スタイルで、IXYを彷彿させるデザインだ。スマホのように片手持ちで手軽に自撮りができ、内蔵スタンドにより置き撮りも可能。一般的なスマホより大型の1.0型センサーが搭載されており、カラーフィルターなどをかけてもダイナミックレンジに余裕がある。

レンズは最新スマホの超広角カメラには及ばないが、35mm判換算19mm相当の自撮りがしやすい画角だ。

PowerShot V10 実写レビュー
カメラを自由な角度に調整して置き撮りができるスタンドを内蔵。トライポッドグリップや三脚がなくても、カメラだけで幅広い撮影に対応できる。
PowerShot V10 実写レビュー
35mm判換算19mm相当のレンズは背景を取り入れた撮影にちょうどいい。縦スタイルで構えた状態で、横位置の撮影ができる。

手ブレ補正やマイクの性能は?

手ブレ補正機能は電子式を採用。歩きながらの撮影や自撮り棒に付けても安定した撮影ができた。コンパクトボディながら大口径マイクが搭載され、音声収録にもこだわっているという。

ただ、撮影当日は風が強く、ウィンドスクリーンがほしいと感じた。マイク端子が装備されているので、気になる場合はピンマイクなどを活用しよう。今回の撮影ではハイドロフォン (水中マイク) で遊んでみた。

PowerShot V10 実写レビュー
カメラ上部に2個の大口径マイクを搭載。全指向性タイプであるが、思っている以上にしゃべっている声がクリアに録音できた。ただ、ウィンドスクリーンは用意してほしい。
PowerShot V10 実写レビュー
2.0型のタッチパネル液晶を搭載し、180°チルトして自撮りに対応する。動画撮影には十分なサイズだが、直射日光が当たるとちょっと見にくい。

Vlog撮影にチャレンジ!

キヤノン初の美肌モードや14種類のカラーフィルター、片手持ちでそのまま親指でタッチ操作ができる新UIを採用。今回は試用できなかったが、専用アプリ「Camera Connect」にはライブ配信機能も搭載され、手軽にVlog撮影にチャレンジできるカメラだ。

Canon PowerShot V10

PowerShot V10 実写レビュー

発売日 2023年6月下旬予定
参考価格 本体 59,950円、トラポッドグリップキット 65,450円

カラー ブラック、シルバー
有効画素数 動画撮影時 約1310万画素、静止画撮影時 約1520万画素
撮像素子 1.0型 高感度裏面照射型CMOSセンサー
焦点距離 動画撮影時 約19mm相当、静止画撮影時 約18mm相当
手ブレ補正機能 電子式
AF方式 コントラスト検出
映像エンジン DIGIC X
液晶モニター 2.0型 約46万ドット
大きさ (幅×高さ×奥行き) 約63.4×90.0×34.3mm
質量 約211g (内蔵バッテリー、メモリーカードを含む)

※参考価格はキヤノンオンラインショップ販売予定価格 (税込) です。