遠近感を強調した超広角表現から標準域の撮影までカバーする、APS-Cサイズ用の超広角ズームレンズ「NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR」が登場。Zレンズ初のパワーズームが搭載された、Vlogユーザーにも嬉しいレンズだ。
Zレンズ初のパワーズームは写真撮影でも快適
APS-Cサイズ (DXフォーマット) 用の超広角ズームレンズ。35mm判換算で18〜42mm相当になる。外観は超広角域をカバーしながらコンパクト。重さも約205gと軽く、高い機動力を持つ。また、高級感のある鏡筒の仕上げも嬉しい。
大きな特徴は、ニッコールZレンズで初めてパワーズームが採用されたこと。操作してみると非常に滑らかに駆動し、ズームリングの回転もスムーズ。パワーズームは動画撮影に効果的だが、写真撮影でも快適に操作できた。
鮮明な画質で、広角端でも四隅まで甘さは少ない
12mm (18mm相当) は超広角レンズらしいダイナミックな表現ができる。解像力が高く、画面四隅でも甘さが少ない。滑らかに駆動するパワーズームは、写真撮影でも快適に扱えた。
滑らかに操作できるパワーズームを搭載
先端がリニア駆動のパワーズームリング。ズーム速度は11段階から選択でき、静かで滑らかな動きを実現。手前はZレンズでお馴染みのコントロールリング。4.5段の手ブレ補正も備える。
ズーム全域で絞り開放から高解像、近接撮影も得意
描写はズーム全域で絞り開放から高い解像力が得られる。12mm側で絞り開放はわずかに周辺光量が低下するが、1段絞るとほぼ気にならなくなる。近接撮影時でも解像性能は甘くならず、写真から動画まで幅広いシーンで活躍する扱いやすいレンズだ
解像力の高い開放描写でクローズアップ
テレ側28mmで撮影。42mm相当は自然な雰囲気のスナップが楽しめる。また、全域で最短撮影距離が19cmなのでクローズアップも得意。レストランの店先に置かれていたワインボトルに迫った。絞り開放から高い解像力を持つと感じた。
インナーフォーカス&インナーズームを採用
EDレンズと非球面レンズを1枚ずつ使用する。インナーフォーカス&インナーズーム方式が採用され、ピント合わせやズーミングをしても全長は変わらず、安定したバランスで撮影ができる。
グリップとリモコンでVlog撮影をサポート
「Z 30」に別売りの「トライポッドグリップ 3070」と「リモコン ML-L7」を装着すれば、手軽にVlog撮影が楽しめる。リモコンでズーム操作も可能だ。
ニコン NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR
発売日 2023年5月19日
希望小売価格 53,900円 (税込)
レンズ構成 11群12枚
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.19m (ズーム全域)
最大撮影倍率 0.21倍
フィルター径 φ67mm
最大径×長さ 約φ72×63.5mm
質量 約205g
※参考価格は記事公開時点の量販店価格です。