実家に置いてある三脚に「キヤノンEOS5D+EF17~40ミリF4L」を載せて、の~んびりと星空を撮る…。これも“夏の帰省”の楽しみのひとつなんですわ。
ボクの実家は、広島県の山間部にあるんだけど、そこに帰省して「ああ、イイなぁ~」と、いつも思うのは、夜空の星がキレイに見えること。ホント、東京で見る夜空とは、クリアさや見える星の数がぜんぜん違うんだよね。「おー、天の川がよく見えるなぁ」って、感心するもん。もちろん、クリアさで言えば、冬の夜空の方が上。でも、夏の夜空なら、服装も気にせず長時間眺めていられるから、ただ撮るだけじゃなく“味わいながら撮れる”楽しさがある。
そんな星空は、写真を始めた高校の頃から“憧れの被写体”だった。書店で天文雑誌を見るたびに「ボクもこんな星空の写真を撮ってみたいなぁ」と思ったものだ。ちょうどその頃、ISO400のカラーネガフィルムが「超高感度」として話題を集めていた。55ミリF1.2の大口径標準レンズと、そのISO400カラーネガを使って、星空の撮影にトライしたら…。はい、見事な“ボヤボヤ&ザラザラ”写真の出来上がりデス(苦笑)。でも、その写真に写し止められた、星の光跡や幽玄な雰囲気は、今も鮮明に覚えている。
さあ、今年の夏も、そんな“お気軽天体撮影”にトライ! カメラとレンズは「キヤノンEOS5D+EF17~40ミリF4L」。このセットを、実家に置いてある三脚(スリックのエイブル300ST)に載せて、実家や周囲の風景を絡めつつ、星空を中心に構図を決める。お~っ、35ミリ判フルサイズでの「超広角17ミリ」の画角は、ダイナミックでイイ感じですなー。撮影モードはMで「絞りF5・30秒」に設定。F5は開放から少しだけ絞りたかった値で、30秒は設定できる最長速度。これを基準にISO感度を設定する。ISO800で撮ったら少し暗かったので、ISO1600に変更する。うーむ、イイ感じだぁー。ホワイトバランスは、常用している太陽光だと妙な色カブリがある。そこで、いろいろ試してみた結果、AWBがいちばんイイ感じだった。まあ、画質設定は「RAW+L」だから、そんなに気にしなくてもイイんだけどね~。
撮影後に気づいたんだけど、今夜(12日の夜)は「ペルセウス座流星群」が最も多く見られる日だったんだねぇ。事前に気づいていれば、さらにドラマチックな写真が撮れたかも…。でも、そういう日に星空の撮影が楽しめたことだけでも、ボクは十分満足! ちなみに、深夜にふと目覚めた時、ぼんやりしながら少しだけ流星群を眺めたけどね。
実家の横から、実家と庭木を入れつつ、西の夜空を望む。宵の明星(金星)の明るさが印象的。そして、左側に伸びる天の川も、幻想的でイイ感じ…。