DJIが昨年10月に発売した、ジンバルカメラ「Osmo Pocket 3」がスゴイという噂が各方面からチラホラ聞こえてきます。
2インチ回転式タッチスクリーンで横向き撮影と縦向き撮影をワンタッチで切り替えられ、操作性や撮影した画像の視認性が前モデルよりもアップ。さらに手のひらに収まるコンパクトボディにもかかわらず、パワフルな1インチCMOSセンサーを搭載。細部まで繊細に撮影が可能とのこと。
コンパクトデジカメとVlogカメラを併せ持ったような操作感が味わえるということで以前から気になっていたのですが、今回編集部に提供された機材を借りられることに。せっかくなので「Osmo Pocket 3」とともに夏休みを楽しんできました。実際に使ってみた感想とあわせて、レビューします。
とにかくコンパクトで場所を取らない
今回は帰省をかねて秋田県・横手市を訪問。移動にはいつもスーツケースを使用していますが、機内持ち込みサイズを使用しているため、機材のサイズ感はいつも悩みどころ。旅行には一眼カメラを持って行きたいけれど、スペースの問題で何度か諦めたことも、、、そして、着替えやらお土産やらで、またしても往路からスーツケースはパンパンに。でも、「Osmo Pocket 3」はコンパクトなポーチに一式納まるサイズ感だったので、無事に手荷物に詰めることができました◎
用途に応じた動画を簡単に撮影できる
自分の旅行時の記念撮影は、最近はムービーがメインです。TikTokやInstagramリールなどの動画プラットフォームが充実してきた上に、無料の編集アプリも驚きのクオリティのため、旅の思い出は主にムービーとしてシェアしています。
今回はTikTok用に縦型のムービーをメインに撮影してきました。
@capa_camera_web 秋田県の横手市をお散歩😌 動画はDJI Osmo Pocket 3で撮影しました😃 #dji #osmopocket3
4k/120fps撮影に対応しているということですが、SDカードの容量なども考慮して今回は30fpsにて撮影。3軸メカニカルスタビライズ機構やアクティブトラックのようなインテリジェント機能を搭載しているので、30fpsでも十分滑らかな映像です。今回は試す程度でしたが、トラッキング機能の精度もかなり高かったので、子どもやペットをメインにした撮影などでも活躍してくれそうです。
写真撮影時も満足の仕上がり
ムービー用途が増えたとはいえ、やはり旅先では写真撮影もマスト。旅行前は「Osmo Pocket 3」をムービー用に、自分のスマホを写真用の撮影機材として、使い分けるつもりでいました。しかし、いざ使ってみるとムービーと写真の切り替えが簡単なのと、回転式スクリーンのおかげで片手でさっと縦横の画角を変えられたので、もはやスマホよりもはるかに便利と実感。結果、ほぼこの1台でムービーも写真も撮影が完結しました。
背景のボケ感などは少々作りにくいと感じましたが、全体的な写真の仕上がりはきれいで、ここまでの画づくりが可能であれば、気軽な旅行ではこの1台でも十分だと思いました。
体験メインの旅行にはかなりおススメ
今回は帰省をかねたライトな旅行の相棒として「Osmo Pocket 3」を使ってみましたが、コンパクトさと圧倒的な機動力に驚きました。ちょっとした旅行はもちろんですが、これからの季節だとハイキングなどにも使いたいです。
一眼カメラで本格的な写真撮影をメインにする旅も良いですが、たまには重たい機材を置いて、身軽なスマート旅をしてみたい方には、ぜひ一度体験していただきたいです。
DJI Osmo Pocket 3 主な仕様
センサー 1インチ CMOS
レンズ 焦点距離:20 mm(35mm判換算)、絞り:f/2.0、フォーカス範囲:0.2 m 〜 ∞
ISO感度 静止画:50~6400m、動画:50〜6400、低照度動画:50〜16000、スローモーション:50~6400
電子シャッター速度 静止画:1/8000秒~1秒、動画:1/8000秒~1/X秒(X:フレームレート設定値)
静止画フォーマット JPEG、JPEG+DNG
動画フォーマット MP4 (H.264/HEVC)
最大静止画サイズ 16:9、3840×2160、 1:1、3072×3072
最大動画ビットレート 130 Mbps
ジンバル操作可能範囲 パン −235°~58°、チルト −120°~70°、ロール −45°~+45°
記録媒体 microSDメモリーカード
サイズ 139.7×42.2×33.5mm
質量 179g
<文・写真>サイトウアヤコ