フラッグシップである「OM SYSTEM OM-1 Mark II」と同等の性能を、フィルム一眼レフ風のヘリテージデザインに融合したことで人気のミラーレスカメラ「OM SYSTEM OM-3」。マイクロフォーサーズ機は初代「PEN E-P1」から使用し続けているというTHE ALFEEの坂崎幸之助さんに「OM-3」を使ってもらい、その印象を聞いた。

“カメラ然” としているから写真を撮るスイッチが入る

── フィルム時代から長年カメラを愛し、写真展も定期的に開催する坂崎幸之助さん。激レア品を含む膨大なカメラコレクションもカメラ好きには有名だ。さて、OM-3の印象は?
「“カメラ然” としていて良いですね。小ぶりで機械が詰まったようなカメラが好きなので、OM-1 Mark IIよりもOM-3のほうが僕には馴染みました。グリップのないフラットな形状が好きなんです」

- 寝起きの愛猫の絶妙な表情についついズームイン
- 愛猫「テッペイ」と午後のまどろみの時間。寝ていたところを撮影のため起きていただく (ゴメン)。いまにも眠りに戻りそうな、ちょっと迷惑気味な表情がたまらない。AI被写体認識AF「動物 (犬・猫)」を使うと、猫の瞳に確実にピントを合わせてくれる。
── 機械式カメラの雰囲気を受け継いだスタイリングもお気に入りだとか。
「デザイン的にはフィルム一眼レフのOM-1ですよね。デジタルのPEN-Fもそうでしたけど、アナログ時代からオリンパスのデザインはおしゃれで、ほかとは違った趣があります」

- リハーサルの合間にギターの山で撮影欲を満たす
- リハーサルスタジオに準備された坂崎さんのギターたち。ほの暗くても強力な手ぶれ補正で確実に撮れる。THE ALFEEのメンバーがツアーに持参する楽器の本数は、「桜井を1としたら、俺は5で、高見沢は10……いや20かな (笑)」
── カメラを愛する坂崎さんが考えるOM SYSTEMならではの個性は?
「CPボタンを押せば、ハイレゾショットやライブNDといった多彩なコンピュテーショナル フォトグラフィ機能をすぐに使える。軽やかなマイクロフォーサーズ機なので、こうしたカジュアルに楽しめる機能が似合っています。画質も進化していて、“撮って出し” でもそのままで作品になりますね」

- 思い出の街歩きでガラス越しのセルフポートレート
- かつて10年ほど下北沢に住んでいた坂崎さん。街の変化が速く「撮りに行くたびに変わっている」と話す。この印象的なウィンドウもすでに中は空室状態だった。アートフィルター「デイドリーム」の淡い色味が物語を感じさせてくれる。
── フードと保護フィルターだけで、レンズキャップを付けないんですね?
「すぐに撮影できるようキャップはしません。そして僕にとっては、撮影はカメラでするのが当たり前。スマホだと、なんだか心に火がつかないんですよね。OM-3のファインダーを覗くと『ちゃんと絞りを決めよう!』と自分にスイッチが入ります」

- 心に浮かんだイメージを素早く形にできる
- 前面の「クリエイティブダイヤル」を回すと、アートフィルターなどの画づくり機能にアクセス可能。フラッグシップ機並みの撮影性能に、モノ的な美しさ・楽しさを融合しているところがOM-3の魅力だ。
坂崎幸之助さんの書写真展「Journeyman in the 50th Year」開催!
会期 2025年5月20日 (火) ~25日 (日)
会場 GALLERY ART HOUSE
住所 東京都中央区銀座4-4-5 籏ビル
時間 11:00~18:30 (最終日は16:00まで)
- 坂崎幸之助 (Kohnosuke Sakazaki)
- 1954年4月、東京墨田区は酒屋の次男坊として生まれる。ご存知長寿バンド・THE ALFEEのアコースティックギター、ボーカル担当。写真をはじめ、古カメラ、和ガラス、古絵葉書の収集、爬虫類飼育など趣味の守備範囲は広い。江戸切子の親善大使、そして偽ライカ同盟の王子でもある。
- → THE ALFEE 公式サイト
〈協力〉OMデジタルソリューションズ株式会社
〈取材〉鈴木 誠
〈取材撮影〉緒方一貴