機材レポート

ズーム全域開放F2でキラメク瞬間を捉えた! ソニー FE 28-70mm F2 GM 実写レビュー

ソニー初※1となるズーム全域開放F2を実現した大口径標準ズームレンズ「FE 28-70mm F2 GM」。単焦点レンズに迫る※2 F2の明るさを持ちながら、重さを約918gに抑え、フットワークよく撮れる。ウエディングフォトグラファーの山隈祐介さんがこのレンズの魅力に迫った。

ソニー FE 28-70mm F2 GM × 山隈祐介

※1 2024年11月広報発表時点。ソニー調べ。
※2 ソニー調べ。

開放F値が明るいズームは表現の自由度が高まる

結婚を控え、人生の中で最も輝いている2人の大切な瞬間を撮り、思い出に残る写真を作り上げるのがウエディングフォトグラファーの仕事。このウエディングフォトの撮影では、幸せなカップルの姿を印象的に捉えるため、開放F値の明るい大口径の単焦点レンズを使うことが多い。

これまではズームレンズの開放F値がF2.8までだったので、シーンによってはもの足りなく感じることもあった。しかし「FE 28-70mm F2 GM」はズーム全域で開放F値が2となり、単焦点レンズに近い絞り値で撮影できる。この単焦点レンズに迫る※2 明るさ、ボケ描写が得られるズームレンズを使うことで、レンズ交換というタイムロスが減り、被写体から目を離すことなく撮影を続けることができるようになる。特に限られた時間の中で撮影する場合には、自然な表情を撮り逃さないためにも、ズームレンズが使える効果は計り知れない。

ソニー FE 28-70mm F2 GM × 山隈祐介
ソニー α9 III FE 28-70mm F2 GM マニュアル露出 F2 1/60秒 ISO320 WB : オート

絞り開放F2がもたらす溶けるようなボケ描写
白いブーケ越しに女性の横顔を捉えた1枚。広角28mmで撮っているが、絞りを開放F2としたことで、前景と背景が溶けるようにぼけ、人物の顔だけが浮かび上がる。被写界深度が浅くなる条件でも、リアルタイム瞳AFが瞳にしっかりとピントを合わせてくれた。

もちろん、描写性能も目を見張るものがある。絞り開放では描写が甘くなるレンズもあるが、このレンズはF2から安心して使える光学性能を持っている。逆光でもハイライトやシャドーの部分がしっかりと再現され、シャドーを少しつぶしたり、ハイライトを少し飛ばしたりする際の画像データの残り方、そのバランス感が自分の好みに近い点も気に入っている。

ソニー FE 28-70mm F2 GM × 山隈祐介
ソニー α9 III FE 28-70mm F2 GM マニュアル露出 F2.5 1/1000秒 ISO125 WB : オート

細部までシャープに表現する高い光学性能
ダイナミックな表情を見せる曇り空をバックに、ススキの原っぱにたたずむ女性を広角28mmで撮影。全体に暗いトーンとなるなか、大光量フラッシュを使って人物の姿を際立たせた。引きの構図だが、細部まで質感豊かに描き出している。
ソニー「FE 28-70mm F2 GM」の詳しい情報はこちらをチェック

ソニー FE 28-70mm F2 GM 主なスペック

型名 SEL2870GM
レンズ構成 14群20枚
絞り羽根枚数 11枚
最小絞り F22
最短撮影距離 0.38m
最大撮影倍率 0.23倍
フィルター径 φ86mm
最大径×長さ φ92.9×139.8mm
質量 約918g

 

ソニー FE 28-70mm F2 GM × 山隈祐介

山隈祐介 (Yusuke Yamaguma)
福岡にて写真を学び、スタジオアシスタントを経てウエディングの世界に。2017年には拠点を東京に移し、活動範囲を全国に拡げる。2018/2019には全米最大のフォトコンペティションWPPIにてSilver Award受賞。そして撮影チームMOULAを立ち上げる。
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