2025年9月25日~28日の4日間、千葉県・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2025」。過去最多となる47の国と地域から1136の企業・団体が出展し、家庭用ゲーム機からスマートデバイス、PC、VRまでさまざまなプラットフォームに向けた新作タイトルがお披露目されました。入場者数はなんと26万3101人だったそうです。
今回は、9月26日にニコンから発売されたばかりの新しい大三元標準ズーム「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」の実力を試すべく、25日のビジネスデーで取材撮影を行いました。ボディは「Z6III」を使用し、屋内施設での展示会ですので、クリップオンストロボ「スピードライト SB-5000」を使用しています。
カメラを向けた瞬間に被写体の瞳を捉えることができた
実際に撮影をしてみて最も強く感じられた点は、「AFによる合焦の速さ」でした。AF速度はニコン史上最速とされ、今回使用したEXPEED7搭載の「Z6III」などのカメラであれば、前機種の「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S」から5倍高速になったと言われており、被写体にカメラを向けると超高速でピントが合ってくれました。
特に今回のようなゲームの展示会では、演出上暗い状況への対応や、大勢のお客さんが行き交う場所でじゃまにならないように撮影を行う必要があります。被写体に許可を得て「今なら撮れる!」と思ってカメラを構えた瞬間にピントが素早く瞳にしっかり来るという高精度なAF性能には、とても助けられました。

長時間の携行が負担にならない
そして軽さです。標準ズームでありながら約675gという質量。今回の取材では幕張メッセの場内を1万9000歩ほど歩き回って撮影したのですが、持ち運びの負担を軽減してくれたのと同時に、クリップオンストロボを装着して構える際にも負担が少なく感じました。個人的な感想として、持ち運びや収納、重心がズレない、防塵防滴の面などインターナルズーム機構はとても良いのですが、構えた瞬間にどのくらいの焦点距離なのか、わかりにくいというのは少し感じました。
絞り開放から高精細な描写力
画質に関しては、今回の撮影条件がとても良いとは言えず、また肌の露出も多いことからRAW現像でレタッチを行っています。撮影したままの状態ではないことをご了承ください。それでも開放F値2.8からすばらしい描写力が実感できたので、ほぼF2.8で撮影を行いました。ちなみに、普段の展示会取材では被写体をはっきり捉えながらも背景となるブースの雰囲気を残すためにF4ぐらいに絞って撮影することが多いです。


確実性を求められる現場での心強い味方
操作性については、今回はコントロールリングはあまり使用しませんでしたが、新たにひとつ追加になった「L-Fnボタン」は、人物撮影で縦位置撮影が基本だったのでとても便利でした。

今回のような取材の現場では、多様な状況変化の中での「確実性」が求められます。通常は全身2枚、膝下か膝上ぐらい2枚、ウエストアップ2枚という少ない枚数で取材撮影を進めますが、本レンズの性能によって、この少ない枚数で「絶対に外さない」「ビシッと来る」写真が撮影できました。モデルは表情が完璧なプロであるため、あとは「こちらの腕で、ちゃんと光が回って、キレイに撮れるか」が重要となる中で、本レンズの高精度で素早いピント合わせは、非常に助けになりました。
「NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II」で撮影したコンパニオンやコスプレイヤーを一挙紹介
ゲームメーカーの各ブースでは、作品に合わせた衣装や、キャラクターのコスプレなどカラフルな衣装に身を包んだコンパニオンがお出迎え。ブースの案内や、ゲーム試遊のアテンド、被写体業務など会場を華やかに彩ります。そんななか、ビジネスデーに撮影できた一部のコンパニオンやコスプレイヤーを紹介します。
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