機材レポート

実写チェック!「キヤノン EOS R6 Mark III」進化のキモ AF&連写性能を徹底検証

【AF・連写Check②】連写機能「プリ連続撮影」の便利度は?

「EOS R6 Mark III」はバッファメモリが増強されて、連続撮影可能コマ数がほぼ倍増しただけでなく、待望の「プリ連続撮影」(プリキャプチャー撮影) にも対応。従来の「EOS R6 Mark II」も「RAWバースト」モードにすれば、約30コマ/秒で最大0.5秒のプリ撮影が可能だ。しかし、シャッター半押しで狙っている間のライブビューが多少カクついて見えるのと、連写画像が一つの大きなRAWデータとして記録され、そこからの切り出し作業が必要なのが△。必要なコマをカメラ本体、もしくはDPPでRAWデータとして抽出するので、撮影した後の作業に手間と時間がかかる。

「EOS R6 Mark III」では、上位機種の「EOS R1」や「EOS R5 Mark II」と同様に、通常のプリ撮影ができるようになった。シャッターボタンを全押しした瞬間から最大20コマ遡って約40コマ/秒の高速連写が楽しめる (「H+」以外のドライブモードは設定不可)。鳥の飛び立ちなど撮影者が予期しにくい瞬間もしっかり記録できる。

EOS R6 Mark III 実写チェック後編

当然、プリ撮影をオンにすると、20コマ分連続撮影可能コマ数が減ることになるが、バッファメモリの増強で連続撮影コマ数が大幅に増えているので、その点は安心。デュアルカードスロットの一つがCFexpress Type Bなので、バッファフルになってからの復帰も早い (特にRAW記録時)。「EOS R1」と同等の約40コマ/秒で高速連写しまくりたい人にとっては、この点こそ「EOS R6 Mark II」から買い換える価値がある進化だ。

■「プリ連続撮影」だから写せたカワセミの飛び出し直後の瞬間

EOS R6 Mark III 実写チェック後編
シャッターボタン押下時からさかのぼって記録。
EOS R6 Mark III 実写チェック後編
シャッターボタンを押下した瞬間は、すでにこのくらい。

キヤノン EOS R6 Mark III RF200-800mm F6.3-9 IS USM シャッター優先オート 1/2500秒 F9 ISO12800 WB : オート

 

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6