チェック④ オートホワイトバランス
BIONZ XR2の高度な処理が可能にした高性能なAWB
「α7 V」は、AIディープラーニングの活用で、オートホワイトバランスの精度が高まっている点も特徴だ。従来は、被写体認識や画像の解析から撮影シーンを推定し、オートホワイトバランス調整を行っているが、「α7 V」はAIディープラーニングで膨大な画像を学習させ、どんな被写体がどんな光源で撮影されているのかをデータベース化。それを参照することで、撮影中の画像から正確な光源推定を可能にしているという。
ちなみに、フラッグシップの「α1 II」の場合は、ボディグリップ横に可視光+IRセンサーを設置し、AIプロセッシングユニットからの被写体情報も合わせ、オートホワイトバランス精度の向上を図っている。
オートホワイトバランスがもっとも苦手とするのが、日陰の緑や枯れ葉が多いシーンで、実際に目で見る色よりもかなり青みがかってしまうことが多い。日陰なので青みがかって見えているのだが、特に枯れ葉などは色が抜けてグレーになってしまいやすい。そのため、自然風景を撮影する場合にはホワイトバランスを [晴天] や [曇天] に手動設定し、目で見たイメージに近づける必要がある ( [日陰] だと逆に黄色みが強くなりがち)。
■オートホワイトバランス比較
そこで、日陰の緑や枯れ葉が多いシーンで撮り比べてみて、明確に差が出たのがこのシーン。




「α7 V」だけが落ち葉の黄色みが抜けていない。さすがに、枯れ草にチーターというシチュエーションは学習が足りていないのか、動物園での撮影で、チーターの毛並みが少し墨っぽくなるケースもあった。
だが、日陰の青空カブリなどは手動でホワイトバランスを四苦八苦するよりも、自然な日陰に見える色合いに調整してくれる率が高かった。完全にオートホワイトバランス任せとまではいかないが、これまでよりはオートホワイトバランスに頼ってもいいかな? と思わせてくれる程度には進化が感じられた。
欲をいえば、光の色カブリを消すだけでなく、朝夕の赤みを強調するなど光の色カブリをむしろ強調してフォトジェニックに仕上げられるようなモードも欲しいところだ。