機材レポート

中二病的なインターフェースが男心をくすぐる!「Antigravity A1」じっくり実写レビュー

Insta360から登場した「Antigravity A1」。360°カメラを搭載した全く新しいコンセプトのドローンを、ドローングラファーのSILK DRONEさんが延べ3日間じっくりと使い込みレポートしてくれた。今回は、準備とインターフェースについて。

Antigravity A1 レビュー

Insta360 Antigravity A1 レポート
  1. 機体解説とスペック ─ 常識外れのハードウェア
  2. 準備とインターフェース ─ 没入への入り口

準備とインターフェース ─ 没入への入り口

「操縦が難しそう」「ハードルが高いのでは?」と感じるかもしれないが、それは逆。ベテランが使えばすごい映像が撮れるのはもちろんだが、ドローンを触ったことのない初心者でも直感的に使えるように設計されている。

Antigravity A1 レビュー

モニターのない手で持つコントローラーと、没入感を生む専用ゴーグル。このセットが「Antigravity A1」の “新” 体験の核。ゴーグルはかなりの時間をかけて開発され、通常のスマホ画面で操縦する方法は用意されておらず、出す予定もないそうだ。なぜならゴーグルを通した「没入感」こそが、この機体の最大の提供価値だからだ。

まるでSF。男心をくすぐる“中二病”的でクールなインターフェースが視界いっぱいに広がる。

Antigravity A1 レビュー

ゴーグルをのぞいた時の設定画面。これが非常にかっこいい。あえて言うが、良い意味で “中二病” 心をくすぐられるようなデザインだ。スマホの画面ポチポチとは違い、視界いっぱいに広がるクールな画面を見ながら、手元のコントローラーで項目を選んでいく操作感は非常に未来的でやりやすい。

また、「バーチャル・コックピット」という遊び心あふれる機能も搭載されている。ドラゴンの背中に乗っているような視点や、宇宙船のコックピット風のオーバーレイを映像に重ねることができ、ただ飛んでいるだけでゲームのようなワクワク感が味わえる。

さらに、2026年1月29日にリリースされたアップデートで、このゴーグル内から直接アクセスできる「フライトシミュレーター」機能が追加された。 ビジョンゴーグル内に再現された仮想空間で、初心者が離着陸を練習したり、上級者がビル隙間を縫うような高難度フライトをシュミレーターでできる。実機を壊すリスクなく、いつでも操縦技量を磨けるこの機能は、多くのパイロットにとって強力な味方になるはずだ。

ゴーグル外側のディスプレイには、パイロットが見ている景色がそのまま映し出される。

Antigravity A1 レビュー

大きな特徴の一つが、この「ゴーグル外部ディスプレイ」だ。通常、FPVでゴーグルをして飛ばしていると、周りの人 (補助者や友人) はパイロットが何を見ているか分からない。しかし「Antigravity A1」のゴーグルは左目がディスプレイになっており、機体が見ている映像 (パイロットが見ている映像) がそのまま映し出される。「今、こんな映像を見ているんだ!」と、周りの人と興奮を共有できる。なかなか面白い機能だ。

Antigravity A1 レビュー
【重要】国内運用における注意点 
この機体はゴーグルを装着して操縦するため、日本の航空法における「目視外飛行」に該当する。「機体登録 (全ドローン義務)」「特定飛行 (目視外飛行) の承認」の2つが絶対に必要だ。包括申請等で目視外飛行の許可・承認を得た上で、法規を遵守して運用してほしい。

絶妙な重量設計のランディングパッド。ここに自動で戻ってくる安心感は計り知れない。

地味かもしれないが非常に良いと思ったのが、「ランディングパッド」と自動着陸機能。通常、ランディングバッドというと、ペグなどで固定しないとドローンの風圧で飛んで行ってしまうことがある。しかしこの純正パッドはドローンの風圧で飛ばされない絶妙な重さがあり、非常に実用的。

着陸時は機体がこのパッドを認識し、驚くべき精度で自動的に戻ってくる。ドローンは繊細な精密機器。地面の汚れや砂埃から守るためにも、このランディングバッドの作りには感嘆した。