機材レポート

その手ブレ補正効果の大きさに感激!!『タムロンAF28~300ミリF3.5-6.3XR Di VC』

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手ブレ補正機能「VC」搭載で、従来モデル(モデルA061)より一回りは大きくなっている。でも、全体的にスマートで各部のデザインや仕上げも良好なので、各ボディに装着してもカッコイイ! そう、まるで高設計仕様「SPシリーズ」レンズのような風格がある。

 先週の水曜日(1日)、タムロンの注目の新製品『AF28~300ミリF3.5-6.3XR Di VC』の記者説明会に出席した。このレンズは、タムロンでは初となる手ブレ補正機能VC(Vibration Compensation)を搭載した高倍率ズームである。しかも、他社から多く発売されているAPS-Cサイズ専用レンズではなく「35ミリ判フルサイズ対応レンズ」なのだ。これは、ボクのようなキヤノンEOS5Dユーザーには見逃せないし、フィルム専科のユーザーにも大きな朗報である。

 大きさや重さ、フィルター径(67㍉)、そしてデザインや雰囲気は、SPシリーズの大口径標準ズームの「AF28~75ミリF2.8XR Di」によく似ている。まあ、今回のAF28~300ミリF3.5-6.3XR Di VCの方がビミョーに大きくて重いけど、全体的にバランスが良いので、そんな事は気にならない。マウント部近くにある2つの切り替えスイッチ(AF/MFと、VCのON/OFF)のデザインや感触もスゴくいい。

 何よりも、肝心の手ブレ補正機能の性能がスゴい!! これまでボクは、各メーカーのいろんな手ブレ補正レンズを使ったり触ったりしてきたけど、それらと比較しても、このAF28~300ミリF3.5-6.3XR Di VCのブレ補正効果の大きさは感動モノ! 手元にやってきたデモ用レンズには、キヤノンEOS10Dボディが装着されていた。…あ、表現が逆か(笑)。でもって、ググーッと望遠端の300ミリまでズームする(35ミリ判換算だと480ミリ)。その超望遠の画角で、ピタッと画面が止まって見えるのだ。いやー、これには驚いたね。説明会で「300ミリの手持ち撮影で1/8秒でもブレてない」作例写真が紹介されたけど、こうやって自分で試してみて、そのリアリティが感じられた。もちろん、実写画像をチェックしてみないと、本当の性能はわかんないけどネ…。「最大でシャッター速度4段分の補正効果が得られる」という説明があったが、撮影者の熟練度が高かったら、もしかしたら5段分もイケるかも…。そう思わせてくれる、非常に高性能な手ブレ補正レンズでありました。あと、気になるのは、光学性能がどの程度のレベルか? う~ん、実写するのが楽しみだぁ~!!

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AF28~300ミリF3.5-6.3XR Di VCを手にご満悦。いや、この手ブレ補正性能を体感したら、マジでご満悦になりますヨ!