◆撮像素子:有効710万画素1/1.8型CCD ◆レンズ(35ミリサイズ換算):37~111ミリF2.8-4.9 ◆撮影モード:P ◆液晶モニター:2.5型TFTカラー液晶 ◆ISO感度:50~400 ◆記録メディア:SDカード ◆記録方式:JPEG ◆電源:リチウムイオン充電池 ◆大きさ・重さ:89.5×57×27.4㍉・170㌘ ◆発売期日:2005年9月 ◆価格:オープン(約5万3000円)
「キヤノンIXYデジタル」シリーズは、2000年5月に発売された最初のモデルが大ヒットしたワケだけど、その後のモデルも“スタイリッシュコンパクト”のジャンルを常にリードしてきた。…で、ボクも初代IXYデジタルから使い続けてきて、気がついたら「通算十数台」にまでなっているよ。まあ、そのつど買い替えているので、手元にあるのは1~2台なんだけどネ…。
そんな“IXY買いまくり”のボクが「このモデルは写りが良かったよなぁ」と感心したのは、2005年に発売された『IXYデジタル700』。前モデル(IXYデジタル600)で採用された、連続した曲面で全体を構成する「カーバチャーデザイン」を踏襲し、液晶モニターは2.0型から2.5型にサイズアップ。そして、有効710万画素1/1.8型CCDと光学3倍ズームとの組み合わせが絶妙にハマり、非常にシャープで高精細な描写を得ることができたんだよねー(前モデルのIXY600も同様だけど)。また、IXYデジタルの上位機種としては珍しく「サテンベージュ」と「シルバーグレー」の2種類のカラーバリエーションが用意されていた。ちなみに、ボクが買ったのは「サテンベージュ」。これまでは少し違うテイストが欲しかったのヨ。
このように、けっこう気に入ってたIXYデジタル700だけど、当時のボクは「IXYデジタルシリーズは新しいほど良いのダッ!!」と思っていたから、IXYデジタル800ISが発売されると、アッサリと買い替えてしまう。…でも、この800ISは、センサーサイズが1/2.5型にサイズダウンして、有効画素数も600万画素にダウン。つまり、描写性能に関しては、マイナスになる要素の方が多かった。それでも、「IXYデジタル初の光学手ブレ補正搭載」の魅力に負けて買い替えた。800ISの写りもそう悪くなかったけど、700のあの“キレの良い描写”が何だか懐かしく思える、今日この頃なのデス…。
レトロとモダンが混在する、門司港(福岡県)の港風景。シャープでメリハリのある描写は、こういった風景撮影に最適。また、最低感度がISO50と低いこともあり、ノイズレスで滑らかな描写も魅力だった(2005年10月撮影)