「望遠の定番」135ミリの中でも、明るさを欲張らないF3.5のタイプは、手軽でリーズナブルなので「入門用に最適」とされていた。手元の1981年のカタログを見ると、ズイコー135ミリF3.5の価格は2万5500円也。
前回紹介したオリンパスOM-4Tiブラックには、ズイコー24ミリF2.8(これも前回に紹介)を付けっぱなしのことが多い。そう、これが現在の「マイOMシステム」の標準レンズなのである。…な〜んて、実はサ、広角から標準域で持ってるのはコレだけなのよ(笑)。少し前までズイコー35ミリF2.8も持ってたけど、手放しちゃったからなー。現在、ボクが所有するズイコーレンズは2本だけ! 1本は24ミリF2.8で、あと1本は135ミリF3.5。24ミリと135ミリの2本勝負! どうよ、潔いっしょ!! な〜んて強がってみたりして…。でも、24ミリと135ミリという極端な組み合わせも、自分としては意外と“しっくり”くるんだけどね。
【写真左】どう? この135ミリF3.5。OM-4TiBLACKにジャストフィットでしょ! 隣は24ミリF2.8。これに50ミリF1.4が加わったら、自分的には「完ぺきセット」になるね。
【写真右】公園の植え込みに咲く、小さな白い花の群生にレンズを向ける。このレンズの泣き所は「1.5m」という最短撮影距離の長さ。こういい被写体を撮るなら、適度な倍率のクローズアップレンズを用意したいところ。
この『ズイコー135ミリF3.5』、かなり前(5年以上前かな?)に、新宿の中古カメラ店で偶然見つけて買ったモノ。その程度の良さと、価格の安さに感心して、衝動的に買っちゃったんだよねー。このレンズ、とにかく小振りにでカワイイっ!! 全長73mm・重量290g・フィルター径49mm。小型軽量のOMボディとのバランスは抜群だし、ボディから外して持ったときの“手への収まり具合”も実にイイ感じ。でもって、鏡筒が金属製のため、重量は軽くても、手にしたときの“重み”が感じられる。そういえば、ズイコー35ミリF2.8を手にしたときも、こういう感じを覚えたっけ。
【写真左】どうですか? この手への“収まり具合”の良さは!! あ、「どうですか」と問われても困りますか…。持ってヨシ、収納してヨシなんですわ。
【写真右】目の前を横切るネコをスナップ! ネコのいる部分も含め、画面の多くは日陰なので、F3.5の開放でもあまり速いシャッターは切れなかった。ま、結果的には“ちょいブレ”でイイ感じに仕上がったけど。
以前に持っていたOMの望遠レンズは、75〜150ミリF4や200ミリF4。75〜150ミリは「ズーム」としては物足りないし、描写もアマかった。200ミリF4は標準との間に中望遠が欲しくなるし、小振りなOMボディと組み合わせるには少し大きかったナ…。その点、135ミリは、かつての「望遠の定番」だけあって、単焦点でありながら「望遠はコレ1本でイイ!!」って気にさせる焦点距離。適度な望遠効果が期待できて、しかもコンパクトな製品が多い。OMズイコーの135ミリには、F2.8とF3.5の2タイプがあった(ベローズ併用のマクロ135ミリは除く)。ホントは、F2.8の方が欲しかったけど、前述のとおり程度の良さ&低価格で衝動買い。まあ、今は「F3.5で正解だったかも」と思っている。描写性能に不満はないし、フィルター径49mmなので、24ミリF2.8や50ミリF1.4とフィルターが共用できるし。…あっ、そうだよ! 次は50ミリF1.4の出物を探さなきゃ!!(笑)
【写真左】井の頭公園で、池の中の噴水を狙う。日陰に浮かぶ無数の水滴や、水面の波紋がフォトジェニック! この写真を見ても、適度な望遠効果(引き寄せや圧縮)がわかる。
【写真右】ルルルル〜、ズイコー135ミリF3.5が映し出す夕焼けぇ〜。赤く赤く染まり〜、そして消えてゆく〜♪ 以上、自作の「ウソ唄」。意味ないけど(笑)