パッと見は「E-510の発展モデル」って感じがするけど、現物を見て手にすると「E-1の後を継ぐフラッグシップモデルなんだなぁ」と実感させられる。全体のボリューム感や各部の剛性や質感、それにファインダーの見え具合などが違うんだよね、3ケタモデルとは…。
注目のE-システムのフラッグシップモデル『オリンパスE-3』がついに登場! その第一印象は「意外とクセのないデザインだなぁ」というもの。正直、ちょっと物足りさも感じる。まあ、すでにカメラショーや別のカメラの発表会とかでベース機は見てるから、別に驚くこともないけどネ。それに“プロ仕様機”として考えるなら、インパクトの強いデザインよりも、オーソドックスでも完成度の高いデザインの方が適してるよね。
実際に手にして操作してみると“ガラス越しに見るだけ”とは違う、意外な発見や感想が出てくる。最近、ボクはE-510を買ったワケだけど、当然それと比べるとデカくて重い。でも、高さや奥行き(厚み)に対して、横幅はそう大きくないので、思ったほど威圧感は感じなかった。手にした際の“収まり感”もイイね。でもって、剛性の高いマグネシウム合金製ボディや、各操作パーツの作り込みとかに“フラッグシップモデルの風格”を見ることができる。特に、ボディの剛性や堅牢性は、メーカーもかなり自信を持っている様子。
プロ仕様機で特に注目されるのは、ファインダーの仕様&性能だろう。このE-3もその点は抜かりない。「視野率100㌫・倍率1.15倍」という値を見るだけでも、気合いの入り方がわかる。でも、「フォーサーズ機の倍率1.15倍って、APS-Cサイズ機と比べたらどうなのヨ?」という素朴な疑問が浮かんでくるよネ。簡単に言っちゃえば、ニコンD300並に大きいんですワ。E-3とD300はアスペクト比が違うから、単純には比較できないけど、とにかくフラッグシップモデルに相応しい大きさを確保している。ちなみに、D300と比較すると、横方向はD300がわずかに大きいけど、縦方向はE-300がわずかに大きい。ファインダー内表示もイイ。詳細な撮影情報が、画面下部に見やすく表示されるのだ。ちなみに、E-510のファインダー内表示は画面右側。個人的には、この表示位置はあまり見やすいとは思えないんだけどねー。しかも、あまり詳細じゃないし…。
その他にも、11点全点ツインクロスセンサーによる高速&高精度AFの使用感や、最大シャッター5段分の補正効果を実現した進化したボディ内手ブレ補正の実力など、気になる点がいろいろある。そういった点も含め、いずれ実際に使用してレポートする予定デース!
最近のモデルでは“ライブビュー機能の搭載”と“センサーのゴミ対策”がトレンド化している。この点に関しては、オリンパスE-システムが本家。しかも、E-3はタテヨコ自在に回転する2軸可動式の可動液晶モニターを搭載したので、ライブビュー機能がさらに生きてくる。