前モデル「P5000」のデザインを、まんま踏襲するP5100。でも、両者を見比べると、各パーツのカラーリングがけっこう違う。モードダイヤル、コマンドダイヤルとその周辺、レンズ鏡筒と周囲のリング…。こういったパーツが、P5000はキラキラのシルバーだが、P5100は黒や渋いガンメタっぽい色に変わっているのだ。
以前、このブログでも紹介した「ニコン クールピクスP5000」は、スリムで軽快な高機能モデルである。その後継モデルが、今回紹介する『ニコン クールピクスP5100』デス。…って言われてもなぁ、ここまでデザインが変わらないと(各部のパーツの色は変わってるけど)、正直あんまり燃えないわな(苦笑)。光学3.5倍ズームニッコールレンズも同じだけど、CCDサイズの変更により、焦点域は「36~126ミリ相当」から「35~123ミリ相当」へ、ビミョーに変わってる。
ええ、分かってますとも! 機能や仕様はきっちりアップしてるんだよネッ!! CCDの有効画素数は1000万画素から1210万画素に変更されてるし、最新のデジタル一眼レフD3やD300にも採用されているデジタル画像処理コンセプト「EXPEED」も採用。内蔵メモリも21MBから52MBにアップ。ああ、外から見えない所ばかりだわ(笑)。見える所の変更点はと言うと、前述の各部パーツの色と、ボディのカラーバリエーション。P5000はブラックとシルバーの2バリエーションだが、P5100はブラックのみ。どうです? …って、縮小してるじゃんかぁ~(泣)。
まあ、CCDが12メガ化されたのを喜ぶ人も多いだろうし、各パーツの色変更で精悍さが増したのはウレシイかも…。でも、使ってみて、いちばんウレシかった…いや、楽しかったのは「1:1画像」設定で、正方形フォーマットの写真が撮れる点かな。実はですなー、ボクは意外と正方形フォーマットが好きなのよ。今でも6×6判の二眼レフ「ミノルタ オートコードⅢ」を持ってるし、それで撮った作品で個展も開いてるし。
もちろん、カメラのデザインや操作スタイルは、6×6判二眼レフとは全然違うけど、撮影後のトリミングではなく、撮影時に正方形フォーマットで撮れるのはウレシイ。「白黒」モードでは、4種類のモノクロ用フィルターが使用でき、コントラストを調節したり、特定の色の明度を調節したりできる。これは、モノクロフィルムを使ってた人には懐かしい&便利な機能だよね(ボクも1980年台はモノクロがメインだった)。また、白黒に設定していても、カラー画像も同時に記録してくれる「カラー同時記録」が可能なのもウレシイねっ!
はいっ、1:1画像で白黒モードで撮影しました。…でもって、撮影後のカメラ内加工で、黒フレームを付けてみたヨ(細、中、太、の3種類から選択できる)。もちろん、オリジナル画像とは別のデータとして保存される。 ◆ニコン クールピクスP5100 60ミリ相当(35ミリ判換算の値)で撮影 Pモード f5.5 1/207.5秒 ISO64 JPEG
こちらは「カラー同時記録」によるカラー画像。ちなみに、撮影時のスルー画像は白黒だが、撮影直後のレビュー画面では「白黒→カラー」の順で、両方の画像が表示される。はいっ、こちらも撮影後のカメラ内加工で、黒フレームを付けてみました!