機材レポート

全長18ミリ!! パンケーキレンズの代表格smcペンタックスM40ミリF2.8

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カメラボディから外して、テーブル上に置く…いや、これは「置く」って言うより「立てる」でしょ。あっあ!? やっべーっ! いま、ちょっと揺れて倒れそうになったヨ。それほど薄いんですわ、このM40ミリF2.8は。

 昨日紹介したペンタックスLXに装着していたのが、この『smcペンタックスM40ミリF2.8』。1970年代半ば、ペンタックスは小型軽量のMF一眼レフ「MX」や「ME」を発売した。そのボディにマッチするよう設計された小型軽量な「smcペンタックスM」レンズ群。このM40ミリF2.8は、レンズ群を象徴するような製品である。とにかく薄い。メチャメチャ薄いのヨ。 「全長18㍉・重さ110㌘」という数値にも驚いたが、その「うすうす」な外観は、多くの人をビックリさせたものだ。これをボディに装着すると、さらに薄さに磨きがかかる(なんだか、変な誉め言葉)。う~ん、まさに「ボディキャップ代わり」という表現がピッタリ。後に、薄くてかさ張らない「パンケーキレンズ」がブームになったけど、smcペンタックスM40ミリF2.8は、その代表的な存在なんだよね。ズイコー40ミリF2、Aiニッコール45ミリF2.8P、同50ミリF1.8S、テッサーT*45ミリF2.8、リケノン28ミリF3.5…いろんなパンケーキレンズがあったけど(レンズ名、間違ってたらゴメン)、M40ミリF2.8の「うすうす」ぶりは際立っていた。

 このレンズは、1980年代の初めに、錦糸町(東京都墨田区)の中古カメラ店で購入した。絞り優先オート専用機のMEとセットで、たしか3万円だったと思う。まだパンケーキレンズのブームが来る前だったから、この程度の値段で買えたんだよね。一時期、この「ME+M40ミリF2.8」セットは弟に譲っていた。でも、レンズ惜しさに「このカメラとレンズをやるから、それ返せよ」と、エントリークラスのAF一眼レフ+標準ズーム(バカ安の中古品)をあてがって、まんまと「ME+M40ミリF2.8」再GET!!(笑)

 しばらくして、ボディは故障してしまい、どこかに行ってしまった(死期をむかえたゾウかい)。M40ミリF2.8の方は、後玉にカビが生えてたが(弟がカビさせた)、クリーナーを染み込ませたペーパーで拭いたら跡形もなく消滅。また、幅がわずか約2㍉のゴム製のフォーカスリングがベロンと外れて、何度か接着剤で補修した。…そんなこんなで、イロイロありながらも、まだ現役なんですよ、M40ミリさんは。LXボディに装着して使うことが多いけど、そのLX自体の出番がそう多くはない。むしろ、デジタルの*istDSで使うことのほうが多いかな。レンズキャップ代わりの超「うすうす」M40ミリさん、これからもレンズキャップのように、いろんなボディについてらっしゃいネ!

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*istDSに装着して、新緑が美しい木の枝を狙う。画角は35ミリ判換算で約60ミリ。“ちょっとだけ長い標準レンズ”なので、自然な感覚で使うことができる。さすがに、デジタル専用のDA40ミリ(さらに薄い全長15㍉!)などと比べるとアマめの描写だが、それも“レンズの味”と考えるなら十分楽しめるヨ!