クールピクス4500以来の久しぶりの「スイバル機」ということで、ひそかに期待してた『ニコン・クールピクスS4』。う~ん、光学ズームが10倍になったのは大きな進化だけど「有効な手ブレ対策が施されてない」など、内容的には少し期待ハズレだった。デザインとかはイイと思ったんだけど…。
この秋、ニコンは、D3とD300という非常にハイスペックなデジタル一眼レフを発売する(予定)。でもって、コンパクトデジカメのクールピクスも、新製品がドドドッと登場! まあ、こっちはあまりハイスペックな機種はないけど、その中では「P5100」がハイスペックな方だよね。
でも、クールピクスのハイスペック機と言えば、やっぱ「スイバル機」でしょう! えっ、考えが古すぎ!?(苦笑) まあ、ボクが最初に買ったのがクールピクス990(3メガ機)だったから、特に思い入れが強いのかも…。スイバル(スイベルとも言う)機構でレンズ部が回転すれば、ハイアングルやローアングルでモニター確認が楽におこなえるし、自分撮りもモニターを見ながら撮影できる。でっ、撮影しない時には、フラットな状態にして、首や肩からぶら下げる。その携行スタイルも、何だかカッコイイんだよね~。
そんなスイバル機のシリーズも、2002年発売のクールピクス4500(4メガ機)以降、なかなか後継機種が出なかった(インナースイバル機構など変則的なスイバル機はあったけど)。しかし、2005年の秋になって、ようやく次のスイバル機『クールピクスS4』が発売された。光学ズームの倍率は4倍から10倍へと飛躍的にアップし、センサーも4メガから6メガに高画素化された。そして、液晶モニターも1.5型から2.5型へグーンと大きくなった。
…でもなあ、ボディ材質はマグネシウム合金じゃないし、撮影モードも「PSAM」のフルモードじゃない(基本的にPのみになった)。そう、かつてのスイバル機のような“フラッグシップ的な役割”を担う機種じゃないんだよね。そういう役割を担うのは「フリーアングル式モニター搭載」のモデルになってきてたからねぇ。
それでも、このクールピクスS4は「高倍率ズーム搭載のスイバル機」という新しいスタイルを提唱した。その流れは、手ブレ補正機能VRを搭載するクールピクスS10へと受け継がれていったが、これもS4と同様にフラッグシップ的なモデルではない。…ってゆーか、デザイン的にちょっと変じゃない? S10ってさ(笑)。
S4のようなサイズ&デザインで、ボディ材質にはマグネシウム合金を採用。撮影モードは「PSAM」フルモードで、高いマクロ機能とMFモードなども採用…。そんなスイバル機が出てくればイイのになぁ~っと、仕事で借りたクールピクスS4を思い出しながら願うボクなのでありマス!
広島の実家近くを走る高速道路。そこの陸橋に行ってみると、フェンスの向こう(下)に、ナイスな道路工事人形の姿を発見!! その様子を、カメラを高くかざしてフェンスを避けながら撮影。スイバル機構のありがたさを実感する場面だった。