機材レポート

2台のG9…比べて気づいた意外な違い!?『キヤノン パワーショットG9』

W071016_1
元箱の上に載せた“自前G9”。でもって、背後に控えるのが“借り物G9”。両者の姿はまるで瓜二つ…って当たり前ダロ(笑)。

 15日(月曜)の朝、インターネット販売で注文しておいた『キヤノン パワーショットG9』が届いた。さっそくガサゴソと元箱から取り出して、各種設定&ストラップ装着! このパワーショットG9は、すでに仕事で何度も使っているカメラ(メーカーからの借用品)だけど、自分で買ったカメラとなると、やっぱ新鮮な気持ちになる…ワケねーか(苦笑)。だって、今も手元にあるからね、借用品のG9が。まあ、今週末には返却するんだけど。

 そういえば、よく人から「雑誌で紹介した新製品のカメラって、メーカーから貰ってるんですか?」って聞かれるけど、そんな事は、ないない! 大先生じゃないんだから。 ちゃ~んと自分でお金出して買ってます。しかも、フツーに“ヨドの店頭”や“Bカメのネット販売”で。ちなみに、今回のG9は、Bカメのネット販売で買いましたヨ。

 さてと、せっかくG9が2台揃ってるんだから、各部の操作部の動きや感触が同じかどうかチェックしてみよう。…でも、もし買ったG9の方が感触良くなかったらイヤだなぁ(苦笑)。まず、G9の「キモ」である2つのダイヤルからチェック! モードダイヤル、ISO感度ダイヤル、ともに感触(回転の重さやトルク感)に差は感じられない。でも、モードダイヤルを回した時の「カチカチ」というクリックの音質がビミョーに違う。借用のG9は“低めで重い音”で、買ったG9は“高めで軽い音”なのである。…まあ、別にどーでもイイ事なんだけど、回した感触に差がないだけに、ちょっと不思議に感じられた。あとは特に差は感じなかったけどネ。

 …ところが、深夜になって妙な違いに気づいた(オカルトちっくネタ!?)。下に掲載した作例写真を撮っている時、買ったG9の内部から「クックックッ」という小さな連続音と微妙な振動が発生しているのだ。最初は「手ブレ補正機構が動く音かいな?」と思ったけど、借用G9は何の音も振動もない。でも、たしかに買ったG9は音と振動があるんだよなぁ。しかも、AFフレームを「顔認識」に設定した時だけに。やっぱオカルトちっく? …いや、これは不具合かも? うわ~ん、イヤな予想が当たったかぁ!?(半泣)

 気を取り直して、2台を並べた状態で、各種設定に違いがあるかどうかチェックすることにした。MENUボタンをポチッ! AFフレーム、ストロボ制御、赤目緩和機能、セルフタイマー、ISOブースター、MF拡大表示…別に違いはない。セーフティMF、AFモード、…あ、あった! AFモードが違ってた!! 借用G9は「SINGLE」だけど、買ったG9は「CONT」になっていたのだ(CONT→コンティニアス)。なるほど~、それでAFが小刻みに動いて、あんな連続音が出てたのかぁ。…でも、何で組み合わせが「顔認識+CONT」の時だけなのヨ?

 それにしても、何でこんな単純な設定を見逃していたのか? それは、ボクがAFフレームで「AiAF」を選ぶことが多かったから。実は、AFフレームが「AiAF」の時だけはAFモードはSINGLEに固定される。だから、MENU画面上ではAFモードは暗転表示でスルーされる。それで、いつの間にかAFモードを意識しなくなっちゃったんだよね。

W071016_2
玄関に飾ってあるハロウィンの小物を、ズーム中域でマクロ撮影してみた(手持ち撮影)。そう、最もアップで撮れる「広角域」じゃなくて「中域」で。画角を狭めて、背後の写り込みを制限するためである。 ◆キヤノン パワーショットG9 80ミリ相当で撮影 Pモード f3.5 1/5秒 -0.3補正 WBマニュアル ISO200 RAW+L