KEN五島さんが、ソニーXQDカードとニコンD4Sで撮り下ろした作品ギャラリー。JALボーイングのさまざまな姿を、『CAPA』本誌未掲載分も含めて堪能してほしい。
数少ないチャンスを確実に捉えてくれた!
JALボーイング777が新千歳空港を離陸。上昇中に月の近くを通過する様子を捉えた。感度を上げ、手持ち撮影。月と絡めて撮影できる機会はそう頻繁にあるわけでなく、また旅客機が予想外の速さで画面内を飛行するため、連写によりベストカットが得られるよう留意した。
流し撮りもテンポよく捉えられる
羽田空港に着陸したJALボーイング777をスローシャッター流し撮りで狙った。背景の国際線ターミナルを光の帯として演出し、反対方向にタキシング中の機体も手前に写し込むことで躍動感を意識した。“決定的瞬間” を逃さない確実性がプロスペックの証だろう。
“ここしかない瞬間” を封じ込めた
伊丹空港に着陸するボーイング767を千里川土手から撮影。超広角ズームで機体の近さと巨大さを狙い、あえて大地を斜めに少し入れ込むことで躍動感とスケール感を表現した。ここぞという瞬間をXQDカードGシリーズが鮮烈に切り取った。
美しいテイクオフをあますことなく描く
晩秋の新千歳空港。薄く雪化粧した樽前山を背景に、JALボーイング777が舞い上がる。同じ機体でも、光や天候、背景などは一期一会の世界。こうしたベストタイミングを狙うには “一瞬に強い” 機材が必要だ。D4SとXQDカードのコンビなら安心できる。
構図とタイミングに集中して狙える
雪景色の旭川空港にて。夕空を背景に、近い距離を高速で通り過ぎながら着陸するJALボーイング767を連写。RAW+JPEG記録でもバッファフルを恐れることなく、太陽と機体がちょうどよいバランス配置になる決定的瞬間をイメージどおり的確に狙うことができた。
高い信頼性で、作品づくりに専念できる
東大雪の山々をひかえた帯広空港にボーイング767が着陸し、雪煙を巻き上げながら滑走する。雪煙がどう上がるかは予想しづらいため、D4Sで高速連写。ほどよく雪煙が上がった瞬間の1コマだ。超望遠の圧縮効果によるドラマチックな絵作りを意識した。
profile
KEN五島 Ken Goshima
1974年生まれ。1999年より北海道炭鉱遺産の撮影を開始。2001年、東京から札幌へ拠点を移し、建築写真、夜景の空撮から航空機まで精力的に作品づくりに取り組む。日本写真家協会(JPS)会員。
KEN五島の写真家ブログ KenGoshima Photography