特集

【アジサイの撮り方③】ボケ描写を生かしていろいろな変化を楽しもう!

 

応用テクニック

多重露光機能を使って幻想的な写真に仕上げる

平面的に咲くアジサイでも、ボケを作る方法がある。それが多重露光機能の活用だ。1枚の画像に対して、2回以上の露光を行う撮り方で、複数の画像が重なることで現実とは違った、不思議な写りになる。いろいろな撮り方が考えられるが、ここでは平面的な被写体にボケを重ねる方法を紹介する。

 


シャープさの中にソフト感があるという不思議な写りになる

普通にアジサイ全体を写すと、平面的に咲くのでボケは生じないが、同じ場所でぼかした画像を重ねることで、シャープさの中にソフト感があるという不思議な写りになる。多重露光機能を使い、まずはピントをしっかり合わせてストレートに撮影。そして、MFで意図的にピントを外したボケ画像を撮る。これをカメラ内で合成したのが上の写真である。

 

さらに!

大きくピントをずらした画像を重ねて、位置もややずらす

ボケ写真のピントの外し具合を変えると、ボケ量にも大小と変化がついてソフト感を変えられる。ここでは上の写真よりも大きくピントを外し、さらに少し位置をずらした。これにより、花のない位置に彩りのボケを加えることができた。

 

 

アジサイの撮影テクニックを3回に分けてご紹介いたしました。この週末に有名な鎌倉の長谷寺や明月院、京都の三室戸寺など、カメラを持ってお出かけしてはいかがでしょうか。

 

 

 

写真・解説/吉住志穂

 

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