特集

【星景の撮り方③】点像と軌跡を撮るための最適な露出ワーク

 

応用テクニック

比較明合成(多重露出)機能を使って撮る

「比較明合成」機能をカメラ内に搭載する機種もある。これを使うと、星の写真を連続撮影し、カメラ内で合成して1枚の軌跡写真に仕上げてくれる。1度露光した光は重ならないので露出オーバーになることはなく、星が移動していくごとに軌跡が伸びていく。さらに、オリンパスの比較明合成機能「ライブコンポジット」では、星の軌跡が伸びていく像をモニターで確認しながら撮影ができるので便利だ。

60秒露光を60回撮影してできた1枚

オリンパスの「ライブコンポジット」を使って撮影。長時間露光では街灯に照らされる木々は露出オーバーになってしまうのだが、ライブコンポジット撮影ならば問題ない。軌跡の長さを随時背面モニターで確認しながら、最適と思ったときにシャッターを閉じた。

24ミリ相当 ライブコンポジット(F2.8 60秒×60回) ISO200 WB:太陽光

 

星景写真で、星を点でとらえるか、星を軌跡でとらえるか、狙う方向性で、露出ワークの変更が必要になります。また、多重露出の機能を使い、幻想的な星の軌跡を撮ることも可能になるので、挑戦してみましょう。

 

写真・解説/秦 達夫

 

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