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【月景の撮り方②】空と地上の基本配分を利用して安定感を出そう!

 

応用テクニック①

地上と空の基本配分は「1:9」か「2:8」

展望台などで前景がない場所からの撮影は、地表と空の割合を1:9、もしくは2:8にするとよい。その際に気をつけたいのは、水平を傾けないこと。ファインダーやライブビュー画面では暗くてわかりにくいので、水準器を使うことをおすすめする。月景写真も風景写真であることには変わりないので、安定感を引き出すことはとても重要だ。

 

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肉眼では森の表情を確認できる月明かりだった。そこで、木々の様子を生かそうと大きめに森を入れたが、空との露出差によって真っ暗に。空とのバランスも悪く、何が主役なのかわからない。

 


空のグラデーションを見せるためセオリーどおり「2:8」でまとめる

夜明け前の湖畔で撮影。東の空が明るくなり始めたころの時間帯だ。湖面もきれいだったが、ここは地表を2割程度に収め、空のグラデーションを印象づけるようにした。そこにワンポイントとして月を配置している。

18ミリ相当 絞り優先オート(F2.8 6秒) -1補正 ISO250 WB:太陽光

 

応用テクニック②

月とライトアップをフレーミングするときの注意点

地表物を主役にして、月をアクセントとして沿えるのもおすすめだ。その際、地表物はライトアップの有無に大別される。ライトアップがないときは空に露出を合わせ、地表物をシルエットで表現すればよいが、ライトアップ時は月と露出差があって難しい。空のトーンが残っている薄暮のタイミングで撮ると、この露出差を埋められて◎。

 

桜の樹形によって空いた空間に月を配置する

日が暮れて夕焼けの赤みがなくなり、月の輝きが増す時間帯。ライトアップされた桜の周りを移動し、桜の樹形によってできた空の空間に月を入れ込んで撮影した。

42ミリ相当 絞り優先オート(F8 4秒) -0.3補正 ISO200 WB:太陽光

 

月の配置は、空ばかりでも、地上ばかりでも、バランスをとることができません。ですので、3分割構図や黄金比などの基本にならって配置するのがベストでしょう。また月との対角に目立つ地表物を配置するのも、有効なテクニックになります。

 

写真・解説/秦 達夫

 

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