応用テクニック①
青空とヒマワリの比率を考えフレーミング
ヒマワリの黄色に対して、青空の青は補色の関係にあるため、青空を背景にするとヒマワリの黄色はよく映える。肉眼では空一面の青空は気持ちがよいが、写真にすると単調になりがちなので、ヒマワリを広く見せるのが基本だ。青空を広く見せたいときは、雄大な入道雲や背の高いヒマワリなどをアクセントにしよう。
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雲ひとつない青空は見た目にはきれいだが、青空半分、ヒマワリ半分の構図だと、空の部分が単調でインパクトが出ない。
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こちらは、背の高いヒマワリに隠されて青空があまり目立たない。青空を生かすというより、ヒマワリを主張した作画だ。
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安易に空を入れずにヒマワリを大きく捉える
背景に山が見えるポジションを選び、青空をすっきりと見せることで気持ちのよいヒマワリ風景に仕上がった。青空に雲がないときは、空が多すぎず、少なすぎず、2~3割程度に見せるのが定石だ。
29ミリ相当 絞り優先オート(F8 1/100秒) ISO200 WB:5000K PLフィルター
応用テクニック②
花単体をアップで狙うときは無駄な空間ができないようにする
大柄で目立つヒマワリをワンポイントにするときは、横位置で狙って青空を広く見せると広がりが出る。このときヒマワリを大きく見せ、主役と脇役とで上下左右のバランスを取ることも大切だ。ヒマワリは存在感があるので日の丸構図で力強く見せることも可能だが、左右に無駄な空間があると散漫になるので注意しよう。
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山とヒマワリを対角に置くと画面のバランスがとれる
×写真のように、ヒマワリと山がともに左に片寄ってしまうと、右側に空間ができて散漫になる。ポジションを左に移動すると、ヒマワリの左側に山を見せられ、左右のバランスが整った。
左右対称で無駄をなくした構図
2本のヒマワリが仲良く並んでおり、左右対称で見せることで兄弟のような雰囲気に仕上げた。2本のヒマワリを画面いっぱいに見せることで華やさが伝わってくる。青空を生かすためにやや見上げるようなアングルで撮影した。
29ミリ相当 絞り優先オート(F8 1/100秒) ISO200 WB:5000K PLフィルター
ひまわりを撮影する際は、背景の空や雲、山を比率やバランスを考えながらフレーミングすることで主役のひまわりを際立たせることができます。ひまわりの夏の快活さが伝わるような写真撮影ができたらいいですね。
写真・解説/深澤 武