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【展望夜景の撮り方④】夜景の華やかさを強調するホワイトバランスの設定は?

応用テクニック①

トワイライトを印象的に演出したいならホワイトバランスで青みを強調しよう
デジタルカメラは、ホワイトバランス機能によって青みや赤みなどのバランスを調節できる。本来は色の偏りを補正するための機能だが、あえて偏らせて表現に利用するのもテクニックの一つだ。例えば青みを強めることで、くすみがちな日没後の都会の景色を、印象的な夜景に写すことができる。

 


撮影:鹿野貴司

 
同じ場面をWB「オート」で撮影。光がないために色みに乏しく、全体的にグレーっぽい写真になってしまった。これでは印象は弱い。

 

撮影:鹿野貴司

 

WB「蛍光灯」で印象的な夕暮れ夜景に
夕空がだんだんと青く変化する時間帯。しかし、この日は曇りで色みのない風景になってしまった。そこで、WB「蛍光灯」に設定。夕暮れのオフィス街を青っぽくに表現した。窓から漏れる光や車のヘッドライトには景色ほど青みの補正がかからないので、明かりの赤みは保たれている。

24ミリ相当 絞り優先オート(F8 1/10秒) -1補正 ISO1600 WB:蛍光灯

 

応用テクニック②

電球などの光源は白とびしてもOK背景とのバランスを大切に
昨今のデジタル一眼には白とび警告表示機能が備わっている機種も多く、白とびはダメだと勘違いしている人も多い。しかし、画面全体の明るさを優先するときは、白とびを気にせずに露出を決めることがある。特に夜景写真は光源の集まりで、その1点1点に強弱があるので白とびは避けがたい。ただし、画面のアクセントとなるような目立つ被写体の白とびは避けよう。

 

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撮影:川北茂貴

 


撮影:川北茂貴

 

白とび自体よりも周囲との明暗差に注意
下の写真でもライトアップの光が当たっている部分は白とびが起きているが、本来白い橋なので、それほど違和感はない。ここで白とびしないように暗く撮ると、全体が暗くなってしまう。同じ白とび画像でも上の写真はNG。照明の光量は同じなのだろうが、周囲が暗くなり橋との明暗差が大きくなりすぎて不自然だ。

 

 

展望夜景の色味は、ホワイトバランスで調整しましょう。夜景は、どんな写真が撮りたいかのイメージが重要ですので、好みの色合いなどを探ってみましょう。

 

 

 

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