特集

信頼の超望遠 EF600mm F4Lでパンパシフィック水泳選手権トップ選手たちの喜怒哀楽に迫った

カメラバッグの中を拝見! パンパシ水泳の撮影機材

機動性や携行性を優先して機材は最小限で取材に挑む

単焦点レンズ派ではあるが、どうしてもポジションに限りがあるので、高性能なLズームも外せない。また、スポーツ撮影では機動性や携行性を優先し、機材を絞って少なめにする。広角と標準ズームはF4タイプを使用。「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」は、単焦点に匹敵する画質性能に加え、回転ズームの操作性などもよく、気に入っている。

パンパシフィック水泳選手権撮影機材
〈カメラ〉 EOS-1D X Mark II / EOS-1D X 〈レンズ〉 EF24-105mm F4L IS II USM / EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM / EF600mm F4L IS II USM 〈その他〉 スピードライト 600EX II-RT / CFカード(16GB×5枚)/ CFast(64GB×2枚程度)/ ノートPC / カメラバッグ(シンクタンクフォト)/ 一脚(シルイ)

 

人々の喜怒哀楽を描くためにEFレンズは不可欠なツール

ニュースの最前線を飛び回る写真記者として同社で上のほうの職歴となった梅村さん。今、スポーツは競泳など五輪競技を中心に撮っている。
「陸上競技もそうですが、競泳は基本的に個人競技であって、自らの精神と肉体で戦う姿に心惹かれます」

パンパシ水泳は五輪や世界選手権に次ぐ大会であり、今まさに東京五輪に向けて選手たちが切磋琢磨を続けているタイミングだけに、いつにも増して注目度の高い東京大会だった。
「当社も複数の写真記者で狙いました。私は日によって1階からと2階からと撮影場所を変えて撮りましたが、1階から狙うと選手との間に障害物が入る可能性も出てくるので、AF設定カスタムガイドをCase2に変更して臨みました。他の人が撮らないような写真にしたいと常に留意はしていましたね」

梅村さんはカメラの使いこなしにもこだわりがあり、上手く撮れた際の設定などは隠さず後輩たちに披露する。
「僕もよく教えてもらいますよ。メカ好きって訳でなく、道具として使いこなせるようになりたい。やはり自分の思いを写真で表現するために、せっかく高性能なカメラとレンズがあるのだから、その能力を生かしたい。無難に撮るのではなく、しっかりと自分の考えをもって被写体に向かい合うべき。気にかけるのはデスクに怒られるかどうかではなく、読者の皆さん。事実を正確に伝えることは大前提として、スポーツやドキュメントでは被写体の思いが伝わる写真を心がけています」

 

EOS-1D X Mark II設定画面
適宜AIサーボAFの特性を切り替える
競泳では、AF設定カスタムガイドを「急に現れた被写体に素早くピントを合わせたいとき」のCase3に、野球など選手が重なりやすいときは「障害物が入るときや、被写体がAFフレームから外れやすいとき」のCase2に設定する。

 

パンパシフィック水泳選手権 トップ選手たちの喜怒哀楽に迫ったレンズ

キヤノン EF600mm F4L IS II USM
EF600mm F4L IS II USM
プロの過酷な使用に耐える高い堅牢性と防塵・防滴性能を備えた大口径超望遠レンズ。蛍石レンズ2枚を採用した光学設計や、フレアやゴーストを抑制する特殊コーティングSWCにより、色にじみのない、高解像で高コントラストな画質を実現する。シャッタースピード換算で約4段分の手ブレ補正機構ISを搭載。

▼詳しくはこちら
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/super-tele/ef600-f4l-is-ii/

 

 

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