冬は街にイルミネーションやライトアップされた被写体があふれ、カメラを向けたくなる季節。ここでは、それらをキレイに撮るためのカメラ設定や撮影機材などの基本知識から、ツリーやタワー、建物など、被写体ごとの対応法までを紹介する。今回はイルミネーション&ライトアップ撮影に必要な機材を確認していこう。
イルミネーション&ライトアップ撮影の使用機材
・カメラ
・レンズ(+フード)
・三脚
・レリーズ
・フィルター類
・ライト
特別に夜の撮影用の機材というものはなく、いつも使っている機材で事足りる。長秒露光で撮るなら三脚は必須。その際、シャッターボタンを直接指で押すのではなく、ブレ防止のためにレリーズを使いたい。レンズフードは街灯などの無駄な光を遮断するために、フィルターはキラキラ感を増すために必要だ。周囲が暗いのでライトもあると便利。
手持ち撮影も可能!
三脚の使用が禁じられた場所などでは、手持ちで撮影するしかない。イルミネーションやライトアップは明るいので、ISO感度を上げて絞りを開けたり、「手持ち夜景モード」を活用すれば、ブレのない写真が撮れる。
三脚禁止の展望デッキから撮影。ISO感度を6400に上げて絞りは開放のF4で、1/20秒のシャッター速度に。十分ぶれずに撮れた。
イルミネーションやライトアップの撮影は、夜の撮影ということもあり、難しいと思われがちだが、コツをつかめば問題なし。昼間の撮影とは違った手順で撮るので最初は大変かもしれないが、しっかり準備をしてイメージ通りの撮影を目指そう。
写真・解説/川北茂貴