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【カメラ用語事典】ハイスピードシンクロ

「ハイスピードシンクロ」とは、1/250秒以上の速いシャッター速度でフラッシュを発光できる機能のこと。フラッシュが使える(同調する)シャッター速度は、通常は最高1/125~1/250秒程度。晴天時などのように明るく光量があるシーンでは、ISO感度を下げて絞りを絞ったとしてもシャッター速度が低速にならず、フラッシュは利用できない。しかし、ハイスピードシンクロ機能を備えたフラッシュなら、高速シャッターになる明るい場所でもフラッシュを発光できる。また晴天屋外で、絞りを開けて背景をぼかしつつ、フラッシュ光を併用したいときにも有効だ。

 

ハイスピードシンクロ対応の「ニコン スピードライトSB-5000」。大光量を誇るニコン製フラッシュの最上位モデルで、同社初の電波通信機能を備える。
 

晴天時に撮影。いちばん上の写真はフラッシュ非発光で、フラッシュを使用して通常発光の1/250秒で撮ったものが真ん中の写真だ。そして下がハイスピードシンクロ対応のフラッシュを使って1/640秒で撮った写真。このように、背景を暗く落として被写体を目立たせたいときなどにも役立つ。
 

 

写真/永山昌克