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人気フルサイズミラーレスの実用度を比較テスト!⑥主要機能設定の操作性は?

新機種が続々登場して、注目が集まるフルサイズミラーレスカメラ。今、いちばん「写す力」の高いフルサイズミラーレスはどれなのか? 重要ポイントでの実用度をチェックする。今回テストするのは、「主要機能設定」の操作性だ。

 

フルサイズミラーレス実用度テスト

 

使用頻度の高い機能の設定に素早くアクセスできる機能、各社の使い勝手は?

ニコン Z7

iボタン

 

iボタンを押すと表示されるのがiメニュー。12個の使用頻度の高い機能を設定、そこから選ぶことで迅速な設定変更が可能になる。ニコン一眼レフでのiメニューとは表示が異なりパレット状になった。割り当てることができる機能は静止画モードで31個もある。

 

ソニー α7R III

Fnボタン

 

Fnボタンを押すことで12個の使用頻度の高い機能をパレット表示し、そのまま項目を選んで設定に移ることができる。ミラーレス初代α7から搭載されている機能でもある。もちろんカスタマイズが可能で、カスタムメニューでポジションを決め、表示項目を選べる。

 

キヤノン EOS R

Qボタン

 

Qボタンを押すことで表示されるのがクイック設定。ライブビューとEVF時は画面両サイドに10項目表示され、下段に各設定の選択肢が表示される。項目並びのカスタマイズはできない。ライブビューが表示されない文字表示のみの「情報表示画面」の状態でもQボタンは使えて、この場合は項目がさらに増える。

 

ソニーとニコンは項目のカスタマイズが可能

設定する項目は非常に多いが、なかでも使用頻度の高い機能はメニューに入らず、すぐに設定できると便利だ。そんなときに便利なメニュー表示機能が各社の主要機能設定機能だ。各社の名称は異なるが、決められたボタンを押すと専用メニュー表示が出て、あらかじめ用意された項目に素早くアクセスできる。

ソニーとニコンはほぼ同じ形態で、6×2の12個の項目が並んだ表示になっている。項目はカスタマイズでき、好みの機能を好きな場所に表示することができる。元々が、設定できる項目が非常に多いために、表示するコマ数もカスタマイズで増やせるとうれしいところだ。

EOS Rの場合は、あらかじめ用意された項目が画面両サイドに表示される。表示項目の変更などカスタマイズはできない仕様になっている。情報表示画面からのQボタン操作では各種露出設定なども変更できる。
 

 
写真・解説/増田賢一
モデル/草野 結(シェリーズ・エンタテインメント)