カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2019」(2019年2月28日~3月3日 / パシフィコ横浜および大さん橋ホール)会場から写真でレポート! 注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
【オリンパス】プロ向けミラーレス「OM-D E-M1X」体験コーナーや、気になるコンセプトモデルを展示
オリンパスブースでは2月22日発売になった「OM-D E-M1X」を実際に操作してその機動力を体験できるブースや「OM-1を現代に復活」をコンセプトにしたスタディモデルの展示に人気が集まっていた。また、参考出展の超望遠ズーム「M.ZUIKO DIGTAL ED150-400 F4.5 TC1.25x IS PRO」も見逃せない。
「OM-D E-M1X」を実際に持ってみると改良されたグリップとバランスの良さから大きい感じがしない。実際に連写撮影してみると、これまでのミラーレスカメラではもどかしかったシャッタータイムラグやブラックアウト感が少なく驚くほど改良されていた。
ブースの奥にうずたかく積み上げられていたのは「OM-D E-M1X」のモックアップモデル。これらはすべてグリップの形状やホールディングの確認のために作られたもの。削った後や粘土を継ぎ足した後が生々しい。
ミラーレス用ズームレンズとしては最高レベルのズーム比16.6倍を誇る「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-200mm F3.5-6.3」(35mm判換算 24〜400mm相当)。圧倒的なズームを持ちながらもサイズが小さい。高倍率ズームとしては操作感も良く、画質にもかなりこだわったとのことなので発売が楽しみだ。2019年3月下旬発売予定。
参考出展された2つの注目製品。「M.ZUIKO DIGTAL ED150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO(2020年発売予定)」は、1.25倍のテレコンバーターを内蔵し、35mm判換算300~1000mm相当という超望遠領域の幅広い焦点距離に対応したレンズ。右手前の「M.ZUIKO DIGITAL 2X Teleconverter MC-20(2019年夏発売予定)」は、手ブレ補正を連動してこのレンズに装着すれば35mm判換算2000mm相当の手持ち撮影ができるという夢のような組み合わせ!
こちらは開発スタディモデルで、フィルム時代の名カメラ「オリンパスOM-1」を現代にアレンジというコンセプトで製作された「OM-D真鍮外装コンセプトモデル」。外装には贅沢に真鍮が使われており、金属部分の塗装がはがれてくると真鍮の地金が顔を出してくる。ダイヤル類もこだわっていて、まるでフィルムカメラのような操作部だ。ぜひ発売までこぎつけてもらいたい。
こちらはOM-Dシリーズの体験ブース。動きの激しいパルクールアクションを撮影してOM-Dの機動力を体験できる。アクションを行うモデルもカメラを持って機動力をアピール。
〈文・写真〉青柳敏史