カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2019」(2019年2月28日~3月3日/パシフィコ横浜)会場から写真でレポート! 注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
【東芝メモリ】危険運転対策に適した東芝「ドラレコ」向けmicroSDメモリカードを展示
東芝メモリのブースでは高速読み出し、書き込みが可能なメモリーカードを多数出品していたが、今回のCP+2019では意外な新製品をメインに打ち出していた。それは、クルマに搭載されている車載カメラに動画を記録するドライブレコーダー(ドラレコ)向けの高速書き換え、高耐久型microSDメモリカードだった。
「あおり運転」などの危険行為によるトラブルが社会問題化している昨今、クルマに車載カメラを搭載し、運転中の様子を録画して証拠として記録しておくドラレコが急速に普及している。
しかしこのドラレコ、意外と録画トラブルが多いものらしく、録画トラブルの主原因はSDメモリカードの異常がほとんどとのことだ。これは、一般的なSDメモリカードは「ドラレコのように常時記録しておく用途に向かないこと」が大きな原因のひとつだからだ。そこで東芝メモリが発表したのがドラレコに特化したmicroSDXCカード「EXCERIA M303E」。32GB、64GB、128GBの3種類をラインナップし、今春発売される予定。
EXCERIA M303Eは三次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」を搭載し、読み出し98MB/s、書き込み65MB/sを実現した。また、高耐久性も特徴で、フルHD録画での書き換え耐久時間は32GB、64GBモデルが累計3,000時間(約2年)。128GBモデルは、なんと累計6,000時間を保証している。これは1日4時間(128GBモデルは8時間)利用を想定している。これなら安心してドライブを楽しむことができそうだ。
東芝メモリが誇る三次元フラッシュメモリ「BiCS FLASH」のウェーハーも参考展示されていた。この技術により、メモリカードのさらなる高速化、信頼性向上、低消費電力化が可能となっている。
もちろんプロ写真家ご用達の高速連写・8K動画撮影対応SDHC/SDXCメモリカード「EXCERIA PRO N502」も展示。読み出し270MB/s、書き込み260MB/sという最速クラスのSDメモリカードだ
〈文・写真〉水澤 敬