カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2019」(2019年2月28日~3月3日/パシフィコ横浜)会場から写真でレポート! 注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
【富士フイルム】軽量コンパクトなAPS-Cミラーレス「X-T30」&「XF16mmF2.8 R WR」は、まさに街スナップ・キットだ!
富士フイルムのCP+2019最大トピックは、参考出品の1億200万画素の中判ミラーレス「GFX 100 MEGAPIXELS(仮)」だが、ブースでは残念ながらガラスケース内のみの展示。
「GFX 100 MEGAPIXELS」メディアセッションの様子はこちら
https://getnavi.jp/capa/special/287600/
むしろ今回の富士フイルムブースでチェックすべきなのは、2019年3月20日に発売予定のAPS-Cセンサー搭載ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T30」だろう。有効2610万画素のX-Trans CMOS 4センサーと、画像処理エンジンX-Processor 4が高画質で高速なパフォーマンスを実現している注目の新モデルだ。
なんといっても、特筆すべきは軽量コンパクトなサイズ感。幅118.4×高さ82.8×奥行き46.8mm、バッテリー・SDメモリカード込みで重さ約383g。視野率100%のEVF(電子ビューファインダー)は約236万ドットで明るく高精細。さらにチルト式タッチパネル液晶モニターは3.0型で約104万ドットと視認性が高く、旧モデルの「X-T20」よりはるかに薄型へと改良されている。
X-T30と同時に発売されるのが、広角単焦点レンズ「XF16mmF2.8 R WR」。ファインダーを覗いてみると、画面の周辺部まで高い解像性能があり、インナーフォーカス方式を採用しているためAF合焦が非常に速く感じた。このレンズ性能で重さが約155g。X-T30と組み合わせても500gちょっとで、これはまさに「街スナップ・キット」と呼んでもいいだろう。
2018年11月に発売された中判ミラーレス「GFX 50R」もタッチ&トライコーナーに展示されていた。1億200万画素センサーの数字的インパクトにはかなわないが、このカメラだって中判約5140万画素のド迫力高画質! レンジファインダースタイルでクラシカルなデザインもカッコ良い。
〈文・写真〉水澤 敬