2019年の振り返り企画…ということで、プロの写真家やカメラライターに「2019年買ってよかったモノ」(※)を一斉調査! なぜ買ったのか、どうして“よかった”のか、ざっくばらんに語ってもらいます。今回は、写真家・藤井智弘さんの2019年ベストヒットアイテムをご紹介!
※2019年の新発売製品に限定していません
藤井智弘さんの2019年買ってよかったモノ:マウスコンピューター「DAIV-DGZ530シリーズ」
デジタルカメラには必需品であるパソコン。データ管理からインターネット、さらに仕事の原稿執筆までなくてはならない存在だ。これまでメインにしていたデスクトップパソコンは、6~7年使ってきた。買った当初はOSがWindows7だったと言うと、購入からずいぶん時間が経っているのがわかるだろう。そのせいか昨年の後半くらいから、少しずつ動きが気になってきた。起動時間が遅い、ソフトが頻繁にフリーズする、などだ。
「そろそろ買い替え時かな」とも思ったが、まだ動くから…と先延ばしにしていたら、今年の8月、ついに動かなくなった。何度電源を入れ直しても起動途中で止まってしまうのだ。さすがに諦めるしかなく、早速新パソコンの検討をはじめた。ちなみにデータ類は常に外付けハードディスクにバックアップしているため無事だった。
新パソコンの導入にあたり、注目していたメーカーがある。マウスコンピューターだ。クリエイター向けのパソコン、DAIVをラインナップしている。他社はパワーのあるデスクトップパソコンというと、ゲーム用が多い。デザインも奇抜だったりで、どうも好みではない。しかしDAIVはシンプルで精悍な趣。これで自分に合ったスペックを作れば、と考えた。
必要なスペックは、高画素のRAWデータもサクサク動くパワー。動画の編集にも対応したいが、自分の場合は4Kまでは不要。フルHDが不満なく扱えれば十分だ。そこで選んだのがDAIV-DGZ530シリーズだ。組んだのは以下の通り。
- プロセッサ:インテルCore i7-9700F 3.00GHz
- メモリ:32GB
- グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX 2060 6GB
- ストレージ1:240GB SSD
- ストレージ2:3TBハードディスク
これなら不満なく長く使用できるだろう。なお、プロカメラマンというと、Macのイメージがあるかもしれない。たしかにMacユーザーは多く、自分もかつてPower Mac G4やMac Proなどを使ってきた。しかし最近のデスクトップのMacは、自分にちょうどいい機種がなく、コストパフォーマンスの面も考慮してWindowsに切り替えた。色管理はMacのほうが優れているが、WindowsでもPhotoshopなどのカラーマネージメント対応ソフトを使えば問題ない。そうした理由から、自分以外もWindowsを使うプロは増えている。
いよいよ本格的に使い始めると、当然だが快適だ。アプリケーションソフトはSSDに入れるため、とても速い。これまですべてハードディスクだったのとは雲泥の違いだ。前パソコンもプロセッサはCore i7だったが、進化しているせいもあるだろう。そして画像データなどのファイルは内蔵ハードディスクに保存し、さらに外付けハードディスクにバックアップする。
また、インターフェイスにUSB2.0がないのは、まるで浦島太郎になった気分だ。USB3.0、さらにUSB3.1もType-AとType-Cを持つ。Type-Cの外付けSSDも所有しているので、これはありがたい。
決して安い買い物ではなかったが、実際に使ってみると、それだけの満足感がある。購入してまだ数ヶ月。これからさらに活躍してくれるだろう。