四谷三丁目にある中古カメラ店「我楽多屋 (がらくたや)」へ行ってきた。昭和41年にカメラ買取り専門の「アローカメラ」をオープンし、その中で業者に売りにくい品物を手軽な価格で販売するために始めたお店だ。
「我楽多屋」とはいえ販売する商品のチェックは厳しい
東京・四谷三丁目に構えるアローカメラ。創業50年以上になるカメラの買取り専門店だ。創業者の野田康司さんは“買取職人”と呼ばれる業界の有名人。買い取るカメラは必ず現物を見て査定。その誠実さで多くのファンを抱える。しかしその中には、壊れたカメラやアクセサリーなど、市場に流通させにくいものもある。そこでそうした品を中心に販売をするのが我楽多屋だ。
現在はアローカメラ二代目の野田陽介さんが我楽多屋を運営する。店内はカメラやレンズ、アクセサリーが整然と並ぶ。ジャンク品でも雑に扱わない。「箱に入れて山積みにすると、カメラ同士ぶつかって状態が悪くなります。そのため必ず並べています」と陽介さん。
お客は40～60代の常連が中心だが、最近は女性誌に紹介されたことで女性のビギナーも増えている。3000円前後のコンパクトカメラを買うケースが多いとのこと。しかも安価なコンパクトでもレンズの状態はしっかり点検しているというのが嬉しい。ここから一眼レフにステップアップしてほしいと陽介さんは語る。
まずは欲しい物を決めずに訪れてみよう。レアなアクセサリーなど思わぬお宝に出会うかもしれない。そうしたワクワク感にあふれたショップが我楽多屋だ。
店長のおすすめは“物々交換”！
店長のおすすめは、カメラアクセサリーの物々交換。「使わないフィルターがたくさんある」など、手放したくても値段がつかないものは、我楽多屋の商品と物々交換ができる。これはぜひ利用したいサービスだ。
アクセサリー類も充実
アングルファインダー、ストロボ、フィルターやフードなどのアクセサリー類も豊富だ。もちろん実用として使えるものも多いので、手軽にシステムアップできる。レアな用品が見つかる可能性もあり！
見つけた！ 藤井カメラマンの気になる商品
ニコン F90X ＋ NIKKOR 28-70mm F3.5-4.5
かつてのニコンの2番機と標準ズームレンズのセットがなんと4500円。思わず二度見してしまったほどの安さ。しかも完動品なので問題なく使用できる。これから本格的にフィルム一眼レフで写真を楽しみたい人に。
店舗情報
中古カメラアクセサリーとジャンクカメラ「我楽多屋」
住所 東京都新宿区荒木町8 木村ビル2F
営業時間 10:00～19:00 (日曜・祝日は17:00まで)
定休日 水曜
TEL 03-3225-5538
交通 東京メトロ 四谷三丁目駅・都営地下鉄 曙橋駅より徒歩3～4分
カメラ買取り専門店「アローカメラ」
我楽多屋の隣にアローカメラがある。こちらはカメラ買取り専門のお店で、“買取職人”の野田康司さんが親身に対応してくれる。
※掲載した商品や価格は取材時のものです。