CP＋の中止やショールームの休館、発売日の見直しなど、カメラ業界においても新型コロナウイルス感染症の影響はさまざまな面に及んでいる。ただ、このような状況のなかでも興味深い新製品が各社から登場している。今回は、2020年の1～4月に発表・発売された注目製品を中心に、主要カメラメーカー各社のトピックを振り返っていく。今回はソニー編！
■2019年5～12月のトピックはこちら↓
驚異の約6100万画素フルサイズ機を筆頭に破竹の勢い【令和元年の新製品まとめ・ソニー編】
Topic(1)開放F1.8から画面全域で高い解像力を発揮する「 FE 20mm F1.8 G」
カメラに関しては新製品が登場しなかったソニーだが、交換レンズでは魅力的な新製品が登場した。それが、3月に発売されたフルサイズ対応の大口径超広角レンズ「FE20mm F1.8 G」だ。ソニーEマウントの単焦点レンズではもっとも広角となるレンズで、Gレンズならではの高い解像力と美しいボケ描写を小型軽量設計で実現している。
また、レンズのフォーカス駆動部には、ソニー独自の高推力なXD (eXtreme Dynamic) リニアモーターを2基搭載して、高速・高精度・高追従かつ静粛な高性能AFを実現。静止画だけでなく動画撮影にも適したレンズとなっている。
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Topic(2)「α9 II」にプロから要望が多かったさまざまな機能を追加
4月にはフルサイズミラーレスカメラ「α9 II」のファームウェアVer.2.00が公開された。報道機関のプロから要望の大きかった高周波フリッカーレス機能や、AF時の顔/瞳優先機能の操作性向上などが盛り込まれている。もともと従来モデル「α9」から操作性やワークフロー面を強化して昨年11月に発売されたばかりの同機だが、今回のファームアップでよりプロの信頼に応えるものとなったに違いない。
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Topic(3)三脚にもなるシューティンググリップ「GP-VPT2BT」
カメラ用アクセサリーとしては、1月に発売されたワイヤレスリモートコマンダー機能付きシューティンググリップ「GP-VPT2BT」に注目したい。これはBluetooth接続によってカメラに触れることなく撮影やズームなどができるシューティンググリップで、ミラーレスカメラ αシリーズや、Cyber-shot RX100 VII、RX0 IIなどのコンパクトなカメラに対応。グリップスタイル、三脚スタイル 、自分撮りスタイル の3通りで使用できる。
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Topic(4)驚異的なカメラ性能を備えたハイエンドスマホ「Xperia 1 II」
2月にはデジタル一眼カメラαを含むソニーの技術を結集したフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 II」を発表（発売は5月予定）。なかでもカメラ機能が大きな特徴で、ZEISSレンズを採用したトリプルレンズカメラと3D iToFセンサーの搭載、AF/AE追従最高20コマ/秒の高速連写、「α9」や「α7 III」などに搭載されている「リアルタイム瞳AF」への対応など、およそスマホとは思えないスペックが並ぶ。
また、映像クリエイターの声を反映したという新機能「Cinematography Pro」を搭載し、120コマ/秒のハイフレームレート撮影や60コマ/秒・25コマ/秒の4K 10bit HDR撮影に対応するなど、動画撮影に関してもかなり本格的な仕様となっている。
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Topic(5)速くて“タフ”なCFexpress メモリーカード
1月には、昨年2月に開発発表されていたCFexpress Type B メモリーカードが発売された。CFexpress (シーエフエクスプレス) は、高解像度での高速連写や4K動画といった大容量データの記録に適した次世代の超高速メモリーカードのこと。そのうち「Type B 」と呼ばれるものはXQDカードと同形状で、現行のカメラとしてはニコン Z 7 / Z 6、パナソニック LUMIX S1R / S1、キヤノン EOS-1D X Mark III などが対応する。
ソニーが今回発売した「CEB-Gシリーズ」は、最大書き込み速度1480MB/s、最大読み出し速度1700MB/sを実現。さらに、過酷な環境下でも安心して使用できるタフ設計を採用しており、最大70N (約7kg) の圧力に耐える強度、5ｍまでの耐落下性能をはじめ、耐温度・耐X線・耐静電気・耐紫外線性能などを備えている。
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