2021年2月25日から「CP+2021 ONLINE」がスタートした。ズラリと並ぶ「出展社特設サイト」を覗いてみると、基本的にどのメーカーもオンラインセミナーがメインとなっている。期間限定のコンテンツやライブ配信されるものもあるが、アーカイブは3月31日まで公開される。
そんな中で、「オンラインセミナー」とは一味違っていて面白そうだなと思ったのが、リコーイメージング特設サイトの「PENTAX K-3 Mark III オンラインタッチ&トライ」コーナーだ。最新モデルや参考展示の機材を見たり触れたりできるのが、 CP+の魅力の一つなわけだから、オンラインでもタッチ&トライができるというのは面白い体験だ。「PENTAX K-3 Mark III」は、まだ開発中のAPS-C一眼レフカメラだ。先日、発売延期が発表された。
■ZOOMを使ったオンラインタッチ&トライ
「PENTAX K-3 Mark III オンラインタッチ&トライ」は、WEB会議ツール「Zoom」を使って、「K-3 Mark III」の光学ファインダーや操作感をリコーイメージングのスタッフがライブで説明してくれるというもの。最大5名までの少人数制で、各回20分間となっている。事前申し込みが必要だったので、さっそく申し込んでみた。
■シャッター音も聞かせてくれた! あっという間の20分間
オンラインタッチ&トライは、時間通りにスタートした。カメラとマイクはオフにして参加することになっており、質問はチャット形式で受け付けてくれる。
初めはハンドリングの解説。手に持ってカメラを回して見せてくれるので、大きさがイメージできる。ファインダー内の表示も「K-3 Mark II」との比較で見せてくれた。画面の切り替えなど、手間のかかっていそうな作業だが、それだけファインダーの見え方には自信があるということだろう。
続いて、メニュー画面の操作を交えて、最高約12コマ/秒のシャッター音を聞く。APS-Cデジタル一眼レフカメラの次世代フラッグシップモデルに位置付けられているカメラだけに、軽快な音だ。その後、メニュー操作やファンクションボタンのカスタマイズなどが説明されて、あっという間の20分間だった。
■今後のオンラインタッチ&トライにも期待
欲を言えば、「CP+2021 ONLINE」の開催に合わせて発表された新レンズ群「HD PENTAX-FA Limited」も「K-3 Mark III」に装着して見せて欲しかったところだ。「K-3 Mark III」のオンラインタッチ&トライということで、残念ながら「PENTAX K-1 Mark II」ベースの限定カスタムモデル「J limited 01」や開発発表されたスターレンズ「HD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AW (仮称)」などについてはアナウンスはない。オンラインセミナーで見てねということらしい。
まだまだリアルイベントの開催が難しい状況だけに、「オンラインタッチ&トライ」という試みは、発展性がありそうだと感じた。今後どんなことができるか、これからの「オンラインタッチ&トライ」にも期待したい。
■CP+2021 公式サイト
https://www.cpplus.jp/
〈文〉柴田 誠