2021年は少しずつ良い方へ変化の兆しが見え始めた1年でした。2022年は久しぶりに楽しい写真ライフを過ごせることを願って、プロ写真家やカメラライターに「2021年に買ってよかったモノ」を一斉調査しました。さあ、どんなアイテムが出てくるかお楽しみに!
園部大輔さんの2021ベストバイ「Lowepro フォトストリームSP200」
ショルダーバッグのような手軽さでローラーバッグのイメージを払拭
ローラーバッグというと、機材は多く運べるが撮影までに時間がかかるというのが、多くの方のイメージだと思うが、「フォトストリーム SP200」はローラーバッグでありながらも肩掛けバッグ並みに素早く撮影がこなせて、機材もしっかり運べるという画期的な構造が魅力のバッグだ。
私も昨年までは多くの写真家の方と同じように、街でのスナップ撮影や動物園などでは肩掛けのカメラバッグを愛用していたのだが、今年このバッグを購入してからというもの、小型レンズ数本程度のよほど軽い機材の時でなければ、大抵このローラーバッグで撮影に赴くことが多くなった。
ファスナーを少し開けばすぐにカメラを取り出せる
ローラーバッグは基本的に重たい機材を運ぶのは非常に楽だが、どうしても機材を取り出したりセッティングする際にタイムラグが出てしまって撮影機会を逃しがちになる。そのため通常のスナップや街中での撮影は肩掛けバッグをよく使用するということになるのだが、「フォトストリーム SP200」の場合、カメラ本体にレンズをセットして収納しておけば、上部のカバー部分が柔軟な構造になっているので、ファスナーを適度に開くだけで上からすぐに機材を取り出すことができる。
だからといって勝手に曲がってしまうような柔らかさではないので、サッと取り出せつつもカメラを落としたりする心配はほとんどない。肩掛けバッグと同じ速さで撮影ができ、しかも移動時にはローラーが重さを軽減してくれるのだ。一日撮影した時の疲労を比べるとその差は歴然。
旅のお供にも快適、いまや撮影に欠かせないアイテム
当然、三脚などを横につけることもできるし、サイドなどに持ち手がついていて階段での持ち運びも容易。予備の機材や動画用のジンバルなども余裕をもって運ぶことができる。さらには飛行機の機内持ち込み可能サイズに収まっているので、大事な機材を持って旅行に行く際も安心という、いまや私の撮影では完全に手放せないアイテムとなっている。「フォトストリーム SP200」の快適さをぜひ一度体感してみてほしい。