CP+2022がオンライン単独開催になったことで、会期中には各社さまざまなオンラインセミナーやワークショップ、トークイベントを開催した。中でもソニーは、40を超えるオンラインセミナーとワークショップで、視聴者を楽しませてくれた。その収録の様子をお伝えしよう。
収録会場はソニーグループの新拠点「ソニーシティみなとみらい」
取材に訪れたのは、「ソニーシティみなとみらい」。みなとみらい線の新高島駅に直結した、2020年に完成したばかりの地上18階のビルだ。周りには日産グローバルギャラリーをはじめ、京急ミュージアム、資生堂グローバルイノベーションセンターなどが立ち並び、オフィス街として開発されている一画だ。CP+2022のリアル会場となる予定だったパシフィコ横浜にも近いという理由もあって、収録会場として選ばれたのだそうだ。
機能的で先進的なオフィス空間
ソニーのデジタルカメラやイメージセンサーの開発を中心としたイメージングプロダクツ&ソリューションズ事業、メディカル事業を集約して、新たなソニーグループの拠点となるのが「ソニーシティみなとみらい」だ。エントランスはシックな印象だが、光が溢れていた。奥にはミーティングスペースが設けられている。
エントランス脇には、オフィスで使っているエネルギーをどのくらい再生エネルギーでまかなっているかをオンタイムで紹介するモニターが設置されていた。サスティナブルな取り組みだ。
来客会議室フロアに入るとすぐに、カメラの展示スペースが出迎えてくれる。
館内には、オンライン配信や収録に使える空間がいくつも設けられている。写真はオーディオビジュアルルームとスタジオ。
別のフロアには、サテライトオフィスとして利用できるワークスペースなども備えられている。リアルとリモートそれぞれの活動に対応した、新発想のオフィスだ。
モダンなホテルのラウンジを思わせるような、全体が落ち着いたトーンで統一されている。ゆとりのある空間だが、無機質な印象はない。こんなところでなら、リラックスして仕事ができるだろうなと思わせる空間になっている。
来客会議室フロアには、さまざまなサイズの会議室や100人以上を収容するカンファレンスホールが設けられている。収録は、カンファレンスホールで行われていた。フォントにもこだわりが感じられる。
本番真っ最中のオンラインセミナー収録現場に潜入
αアカデミー講師・清家道子さんが出演する収録の真っ最中。本番中ということで、緊迫した空気が張り詰めていた。
カメラの後ろにはモニターがズラリと並んでいて、音声や映像をチェックしたり、カットインする作品の画像などが準備されている。
総勢30名ほどのスタッフが収録を見守る。大勢の人の手によって、1本の映像が作られているのがわかる。
最大で1日11本のオンラインセミナーが開催されるため、朝から夜まで収録作業が行われている。CP+2021では2つのセットを組んで収録とリハーサルを行なっていたそうだが、今回は昨年の経験もあって、1セットで収録できるようにした。また、リアル会場での実施がなくなったので、オンライン会場に集中できるとのことだった。
スペシャルセミナー&ワークショップのアーカイブも公開中
ワークショップや一部のセミナーはソニーのCP+2022特設サイトにて順次アーカイブとして公開されているので、見逃してしまったセミナーやもう一度見たいワークショップを休日などにゆっくり楽しむことができる。アーカイブ公開期間は2021年3月31日23:59まで。