2022年6月7日〜8日にパシフィコ横浜でフォトグラファーズ&フォトビジネスフェア「PHOTONEXT (フォトネクスト) 2022」が開催された。リアルイベントの会場で気になった製品をピックアップして紹介する。
ピクトリコとイルフォードから新登場のインクジェットプリント用紙に注目
【ダイヤミック】ピクトリコプロシリーズ2種類が初お披露目
三菱製紙ブース内で展示していたダイヤミックでは、2022年2月18日に発売された厚手ファインアート紙「ピクトリコプロ・ファインアートスムーズ」と、シルクのような面感の絹目写真用紙「ピクトリコプロ・シルキーフォトペーパー」をアピールしていた。いずれも一般向けのイベントでは初お披露目となる新製品だ。
■ピクトリコプロ・ファインアートスムーズ
「ピクトリコプロ・ファインアートスムーズ」は、2022年6月20日にロール紙が追加発売されることから、Ken Oshimaさんによる大判アート作品がメインに展示されていた。
コットンを配合した高級厚手ファインアート紙で、緻密で柔らかく滑らかな面質。白色度が高く、普段使いのできるファインアート紙だ。
色再現性の良さに加えて、階調が豊富でコントラストが高く、黒の締まりもいい。
■ピクトリコプロ・シルキーフォトペーパー
ベース紙に白色度の高い印画紙を使用した絹目光沢の写真用紙「ピクトリコプロ・シルキーフォトペーパー」。
銀塩写真の絹目プリントを思わせる、細かくて規則性のある絹目テクスチャーが施されている。
【ジェットグラフ】イルフォードはコットン紙と手漉き和紙が初お披露目
イルフォード、ハーネミューレ製品を扱うジェットグラフは、主催者ブースに出展。
イルフォードの目玉は、2022年4月に発売された3種類のインクジェット用紙。左から「手漉き和紙 越前パール」「テクスチャードコットンスプライト」「スムースコットンスプライト」。
「手漉き和紙 越前パール」は、日本からの企画で商品化されたもの。海外で人気の高い和紙だが、良質のものが手に入りにくいのだそうだ。パール素材により、表面がキラキラ輝くのが特徴だ。サイズは4×6インチからA1+まで6サイズ用意されている。また、A1+とA3+は手漉きの特徴である耳 (デックル) をそのまま残してある。