映像製作者のためのリアルイベント「VIDEOGRAPHERS TOKYO (ビデオグラファーズトーキョー)」が2022年6月10日と11日の2日間、東京・渋谷ヒカリエで開催された。展示コーナーには、カメラやレンズをはじめとするさまざまなメーカーも出展して会場を盛り上げていた。各社のブースで気になった製品をレポートしよう。
【ニコン】開発中のZシリーズ用リモートグリップを参考展示
ニコンブースで展示されていたのは、2022年4月に開発発表されたリモートグリップ「MC-N10」。一眼カメラのグリップ部分をそのまま取り出したような形状のリモートコントローラーだ。参考展示ながら実際に触って操作性を試すことができた。
操作部はニコンZシリーズのミラーレスカメラとほぼ同じ配置になっているので、違和感なく操作できそうだ。カメラ本体とはUSBケーブルを使った有線接続となっているのも、確実な操作ができる安心感がある。
パン棒を右手で操作している状態でカメラを操作するためには、パン棒からカメラに持ち替えないといけないが、「MC-N10」をパン棒に装着しておくことで、手元でカメラを操作できるようになる。シャッターを切るだけのリモコンとは異なり、ほぼすべてのカメラ操作ができるのが「MC-N10」の最大の特徴だ。まさにビデオグラファーのための仕様となっている。
汎用性の高いARRIロゼット互換マウント (M6ネジ穴) を採用しているので、微妙な角度調整も可能だ。
まだ開発中の製品のため、最終的な仕様ではないということだったが、三脚の操作をしながら手を離さずにカメラ操作ができるというのは画期的。早く製品化して欲しい。発売時期や価格は未定だ。