世界的に波乱の年だった2022年。2023年こそは明るく楽しい写真ライフが実現できることを願って、プロ写真家の皆さんに「2022年に買ってよかったモノ」を一斉調査しました。さあ、どんなアイテムが出てくるかな?
鹿野貴司さんの2022ベストバイ「ハクバ 電子制御式防湿庫 E-ドライボックス KED-130」
タイミングよくセールで半額以下に!
2022年はここ10年でもっともカメラやレンズを買わなかった年かもしれない。毎年恒例のこの企画も、打診に「ゴメンナサイ」と謝りながら返信をしたのだが……。その話の中で「こないだ防湿庫は買ったんですけどね」と言ったら、「防湿庫! さすがに今までなかったですね。じゃあそれで」と、防湿庫について書くということになった。書けるのか?
暮れのAmazonブラックフライデーセールで、何か面白いものはないかなぁと、品揃えを眺めていたら、ハクバ製・Amazon限定モデルという防湿庫が現れた。ふぅーん、防湿庫か……とスルーするところだったが、価格を見るとサイズによっては半額以下ではないか! たとえば容量128リットルの最大モデルは通常価格が49,800円。それが23,406円なのだ。別に通常価格が高めというわけでもなく、とにかくセールが太っ腹なのである。
実は写真を始めて30年以上、仕事にしてから15年以上が経つが、防湿庫というものを使ったことがなかった。機材を頻繁に出し入れするので、さほどカビの心配もしてこなかったのだ。しかしフィルムカメラにデジカメ、一眼レフにミラーレス、そしてそれに装着するレンズ……気がついたらモノが増えていた。滅多に使わずカビが生えそうなものもあれば、収納場所がいくつか分散しているため、使いたいレンズがどこに行ったかわからないことも多かった。そんなときにやってきたのがブラックフライデーというわけだ。
すぐさまメジャーで仕事部屋の寸法を測ると、少し模様替えをすれば最大モデルが本棚と机の間にぴったりと収まることが判明。僕の機材をすべて収めるにはそれでも足りないはずなので、それより小さいモデルを選ぶ必然性がない。かくして最大モデルを購入したのだが、収納力は想像以上だった。常時使うような機材をカメラバッグやケースに収めておけば、残りの大半を収納することができる。
DIYで脚を装着して使い勝手も向上
ちなみにねじ込み式の脚が付いていたのだが、高さが調整できず、しかも底と床の間は1.5cmほど。これではすきまにたまったホコリを掃除をするのも大変だ。そこで近所のホームセンターで家具用の脚を買ってきた。脚の部分の高さは18cm。生じたすきまには小さなカメラバッグをしまうつもりだったが、手持ちのプラスチックケース2つがすっぽりと収まった。
防湿庫にほとんどの機材が収納できたことで、それまで使っていた収納家具を処分。そこに入っていた機材以外のものも整理して、仕事部屋がだいぶ広く感じられるようになった。すっきりとした空間で、来年は気持ちよく仕事ができそうだ。ちなみに防湿庫そのもののレビューをしなければいけないのだが、気がついたらまだコンセントを差し込んでいなかった……。