カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2023」が、2023年2月23日~26日にリアル会場とオンラインで開催。4年ぶりとなるリアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
コシナ
コシナブースのショーケースにはレンズが整然と並べられていて、奥の説明カウンターでは製品の説明を受けたり貸し出しをしてもらうことができた。
フォクトレンダーのレンズ4本が参考展示されていた。
フォクトレンダー初のキヤノンRFマウント「NOKTON 50mm F1 Aspherical RF-mount」
参考出品のフォクトレンダーレンズの中で、もっとも注目されたのは、キヤノンRFマウントレンズ「NOKTON 50mm F1 Aspherical RF-mount」。フォクトレンダーブランド初となるキヤノンRFマウントで、フォクトレンダーのフルサイズミラーレス用交換レンズとして最も明るい絞りF1を実現した、マニュアルフォーカスの大口径標準レンズだ。
電子接点を搭載し、ボディとの情報通信を実現。Exif情報に対応する。
独自のGA (研削非球面) レンズを採用することで、開放絞りF1を実現する。最短撮影距離は0.45m。レンズ構成は7群9枚で、12枚の絞り羽根を採用する。
絞り機構はメカ連動式を採用して、絞りクリック切替え機構を備えた動画対応となっている。
EOS Rシリーズのカメラとデザイン的に合うように、やや荒目のローレットが施されている。
フィルターサイズはφ67mm。価格や発売時期は未定だ。
F1.2の明るさを持つニコンFマウントレンズ「NOKTON 55mm F1.2 SLIIS」
「NOKTON 55mm F1.2 SLIIS」は、CPUを内蔵したニコンF (Ai-S) マウントを採用する。光学設計と接点周りの構造を見直すことで、電子接点を搭載した開放F1.2の標準レンズを実現した。一般的にAi-SのニコンFマウントでは製作不可能と言われていた明るさだ。
電子接点を搭載しており、後玉を大きくするために接点部分が薄く加工されているのが確認できる。
露出計連動ガイド、Aiカプラーを搭載したことで、フィルム一眼レフにもデジタル一眼レフにも対応する。レンズ構成は6群7枚。フィルターサイズはφ52mm。価格、発売時期は未定。
開放F0.9の富士フイルムXマウントレンズ「NOKTON 35mm F0.9 Aspherical X-mount」
「NOKTON 35mm F0.9 Aspherical X-mount」は、自社製GA (研削非球面) レンズを採用した大口径MF標準レンズ。富士フイルムXマウントのセンサーに最適化した光学系を採用し、大きなボケを生かした表現が楽しめる。
8群10枚構成で、最短撮影距離は0.35m。
コンパクトな富士フイルムXマウントレンズ「ULTRON 27mm F2 X-mount」
「ULTRON 27mm F2 X-mount」は、35mm判換算で40mm相当のMFレンズ。
全長23.5mmと薄くコンパクトなレンズボディにはフォーカスレバーが搭載されていて、軽快なフォーカシングができる。
Xマウントで初となるシルバーボディも計画されている。ただし、製品化されるかどうかは未定とのこと。
マウントにはアルミ素材を採用して、軽量化が図られている。4群6枚構成で、最短撮影距離は0.35m。
Xマウントはどちらのレンズも電子接点を搭載しており、Exif情報だけでなく撮影距離連動表示やフォーカスチェック、ボディ内手ブレ補正にも対応する。また「X-Pro3」装着時には、パララックス補正にも対応する。いずれも価格、発売時期は未定。