2023年6月6日〜7日の2日間、フォトグラファーズ&フォトビジネスフェア「PHOTONEXT (フォトネクスト) 2023」がパシフィコ横浜で開催された。会場で見つけたカメラ関連の機材をピックアップして紹介する。
【ケンコー・トキナー / KPI】アフターCP+で登場したレンズやアクセサリーを展示
注目のSAMYANレンズ群を展示
小さなステージに多くの来場者を集めていたケンコー・トキナーブース。ステージ脇には、CP+2023でも注目を集めていたSAMYAN (サムヤン) のAFシネマレンズ「V-AF 24mm T1.9」「V-AF 35mm T1.9」「V-AF 75mm T1.9」と「AF 35-150mm F2-2.8 FE」の4本の新製品が展示されていた。
「V-AF 24mm T1.9」「V-AF 35mm T1.9」「V-AF 75mm T1.9」は、φ72.2×72.1mmの小型サイズと質量280gで統一されている。持ってみると驚くほど軽い。また、レンズ先端部にもマウントがあり、「V-AF専用MF Adapter」が装着できるようになっている。
一方「AF 35-150mm F2-2.8 FE」は、フルサイズ対応の大口径ズームレンズ。質量は1,231gで、ズシリと重い。鏡筒部にはAF/MFスイッチ、カスタムスイッチ、フォーカスホールドボタンが設けられている。フィルター径はφ82mmだ。
光軸をずらさずにカメラを回転できる「ATOLL」
2023年6月23日発売の二層型回転リング「ATOLL」も展示されていた。カメラボディに装着することで、横位置と縦位置の切り替えが素早くできるアイテムだ。参考価格は18,800円 (税込)。
カメラボディに装着する三脚座のようなレンズアダプターで、光軸を変えずにカメラを回転させることができる。
レンズを通すリングの口径が3サイズ用意されており、多くの機種に対応する。航空機用アルミニウム合金を採用しており、質量は約100g。軽量ながら高い強度と耐久性を実現し、カメラとレンズを合わせて2kgの重さまで対応する。
ベースはアルカスイス規格になっており、アルカスイス互換の雲台に直接取り付けることができる。
「Irix Dragonfly 150mm F2.8 Macro」とマクロレールのセットを参考展示
ケンコー・トキナーと背中合わせのようにブースが設けられていたKPI (ケンコープロフェショナルイメージング) ブースでは、近日発売予定のIrixレンズ「Dragonfly 150mm F2.8 Macro Rail 180」を参考展示していた。発売は今夏以降ということだ。
「Dragonfly 150mm F2.8 Macro」(2020年3月10日発売) は、フルサイズのデジタル一眼レフカメラ用に開発された望遠マクロレンズ。これにマクロレールをセットにしたキットが「Dragonfly 150mm F2.8 Macro Rail 180」だ。マクロレールの台座部はアルカスイス互換になっているので、ほかのレンズも装着できる。
話題の映画にトキナーのシネマレンズが使われた
トキナーのシネマレンズを展示したショーケースの奥に、映画の撮影に使われたレンズとリーフレットが掲示されていた。
映画「水は海に向かって流れる」(2023年6月9日公開) の撮影には、TOKINA CINEMA VISTAシリーズの単焦点レンズ25mm、50mm、85mmの3本が使われたとのこと。
また、9月公開の「沈黙の艦隊」では、シネマズームレンズ2本「TOKINA CINEMA ZOOM 25-75mm T2.9」「TOKINA CINEMA ZOOM 11-20mm T2.9」が使用された。どんな映像になっているか、公開が楽しみだ。